bjの今と未来を、河内コミッショナーに聞く
(日刊スポーツ 5月12日付)
日本初のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」が、11月5日に開幕します。
「バスケがしたい」をキャッチフレーズに、
仙台、新潟、埼玉、東京、大阪、大分の6チームが、
ホームアンドアウエー方式でそれぞれ年間40試合を実施。
河内敏光コミッショナーに、インタビュー。
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--プロリーグ立ち上げの経緯を
2006年に、世界選手権が日本で開催されます。
アジア諸国に次々にプロリーグができ、日本は実力も押されています。
世界選手権に向けて日本代表を強化しなければ、
バスケット界全体が衰退してしまうという危機感からです。
2007年には、北京五輪のアジア予選があります。
アジア最強の中国が予選免除で、アジア枠が1つ増えることから、
競技普及の絶好の機会だからです。
僕は新潟にプロチームを作り、いろいろな努力をした結果、
たくさんのお客さんが入ってくれるようになりました。
しかし、企業スポーツの仕組みでは、営業努力が自分たちの利益に返らないです。
このままの状態では、われわれもダメになってしまう。
--昨年11月にリーグ立ち上げ発表後、周囲の反応、反響は
当初は、「バスケットのプロ化は難しい」という声が圧倒的。
しかし、第1次トライアウトに約600人が集まり、
「バスケがしたい」人がたくさんいることが、励みになっています。
選手の大半が大学卒業後、競技をやめているのが現状。
それを打開するため、バスケットをやれる器を作りたい気持ちがありました。
●1試合約3000人、全試合満員が目標
--年間試合数は
大リーグのイチロー選手は、
「1年間の何百回の練習よりも、公式戦の1打席の方がタメになる」と。
JBL(日本リーグ機構)は年間28試合、bjでは年間40試合を実施。
また指導者、レフェリー、運営といった全ての人たちを、プロとして育てたい。
バスケでは、集客は3000人程度で十分。
チームには、地元開催の20試合は必ず満員にするよう要求しています。
これが最大の目標です。
チケットの価格設定は重要です。
例えば、大分は地元の観光協会と協力し、温泉めぐりとタイアップしたチケットなど、
各チームとも何らかのキャンペーンを展開したい意向です。
--あとはゲーム内容など「ソフト」が重要になる
「プロ」は、自分たちの給料がだれに支えられているのか、理解する必要があります。
ファンを、「ブースター」と呼び、
そのファンのために、パフォーマンスを最大限に発揮しなけらばならないです。
バスケットは観客席と選手の距離が近く、一体感を感じることができます。
ハーフタイムやプレゲームは、各チームとも運営サイドの見せ場。
各チームごと、各地域ごとの特性を生かし、工夫してもらいたい。
--運営はNBAを参考にするのか
米国プロリーグも参考にしますが、そこから興業のプロを連れてきたりしません。
それぞれ地場の産業とタイアップし、地元への経済効果を上げていきたい。
コート上以外での地域の人たちとの触れ合いが重要です。
試合のない日は地域貢献してほしい。
また、スクールを立ち上げて子供たちを指導してほしい。
●Jリーグと積極提携、地域密着へ
--6チームとも同じ地域にJリーグのチームがある。提携はあるのか
地域密着という理念は、Jリーグに倣うものがあり、
bjリーグは総合型スポーツを目指す新潟をモデルにしています。
例えば、仙台はベガルタと同じイエローがチームカラーなので、
共通カラーで応援しようということになっています。
総合型スポーツクラブを目指し、サッカーの「サポーター」とバスケットの「ブースター」を
一緒に盛り上げていければいいと思っています。
--ビッグネームを外国から呼ぶ可能性は
リーグとしては考えていません。
地域密着の理念とかけ離れていますし、短期間では継続性がない。
サラリーキャップの上限はまだ決まっていませんが、1億円以内で抑えてほしい。
身の丈にあった経営で、1歩ずつステップアップしていきたい。
最初は決してレベルの高いリーグではないかもしれませんが、
厳しい試合をこなしながら、素晴らしい選手を育てていきたい。
本気で、2006年世界選手権の日本代表に送り込める選手をつくりたい。
●2007年までに2つのプロリーグを統一
--日本バスケット協会側も2007年のプロ化を目指し、2つのプロリーグが誕生
かつて米国で、NBAとABAが切磋琢磨したように、2リーグ並立は悪くないです。
目指すところは一緒でも、理念が決定的に違います。
僕らは地域密着の総合型、もう1つは企業型のプロリーグ。
専属の委員会が発足したら、組織同士で意見交換をしたいと思っています。
プロ化に全力を注ぐ人たちとなら、2007年までに一緒にやれる自信はあります。
--bjリーグが成功するかどうかは、他競技も注目している
もう、企業スポーツが中心となる時代は終わったと思います。
これからはプロ化と地域密着しかありません。
チームを、地域の複数の企業が支え合うという形に変えていかなければ。
同じ理念があるのであれば、他の競技も一緒になって盛り上げていきたい。


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