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March 31, 2006

科学技術振興機構:湯川秀樹、朝永振一郎… 先人の論文、ネット公開

(毎日 3月27日)

科学技術振興機構(JST、沖村憲樹理事長)は、
明治以来の日本発の論文をインターネットで検索・閲覧できる
電子図書館サービス「ジャーナルアーカイブ」
http://www.journalarchive.jst.go.jp)を開始。
湯川秀樹や朝永振一郎のノーベル物理学賞受賞対象論文など
約3万本の論文が含まれており、当面は無料で公開。

国内には2000以上の学術雑誌があるが、
今回は古い論文を重点的に集めました。
医学、物理学、農学、生物、工学など74雑誌が公開対象で、
準備が整った52雑誌分をまず公開。

ほとんどが英語だが、粘菌に関する南方熊楠の論文など日本語も。
著者名やキーワードを入力して検索すると、該当する論文のリストが表示され、
画像として閲覧、保存できます。

雑誌の選定を担当した日本学術会議の黒川清会長は、
「先人の仕事を知れば、科学は文化であり、守るべき財産であることが分かる。
若い人たちに科学に興味を持ってもらいたい」と。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060327dde041040033000c.html

迫るアジア ベンチャー/2 身近な暮らしに韓国技術

(毎日 3月15日)

「こんな商品が売れるわけがない。出直してください」。
「ソフトバンク」本社を訪ねた朴勝運(パクスンウン)さんに、
同社子会社の責任者だった中川具隆さんは厳しかったです。
パソコンの画像や動画をテレビ画面でも見られるようにする装置だったが、
高性能過ぎました。
ソフトバンクには、このような売り込みが連日のようにあります。
「当時はその一社としか見ていなかった」(中川さん)。3年前の秋。

韓国のITベンチャーが集まるソウル市南部のテヘラン路。
朴さんは、この近くに本社を持つ「icube(アイキューブ)」副社長。
「中川さんの注文は厳しかったが食らいついた。
韓国の人口は約4000万人。市場は小さい。
世界を目指す我々は、日本に食い込む必要があった」と。

両社は、今ではビジネスパートナー。
アイキューブは04年、テレビ番組をパソコンで見られる無線チューナーの製造を
ソフトバンクから受注。
ソフトバンクはアイキューブの画像圧縮技術に目をつけました。
今春開始予定のテレビ番組ネット配信サービス「TVバンク」に使えると判断。
TVバンクCOO(最高執行責任者)になった中川さんは、
「日本メーカーも含めて検討したが、アイキューブには一級の人材がズラリといる。
技術力に裏付けられた信頼感がある」と契約した理由を説明。

アイキューブは95年、ソウル大でコンピューター工学を学んだ若者たちが起業。
朴さんもその一人。約70人の技術者の半数が修士号。

97年のアジア通貨危機は、韓国にも大打撃を与えました。
韓国政府は経済再建のため、財閥頼みの政策からベンチャー支援に。
認定されたベンチャーは、国策に優先的に参加でき、社員は兵役義務が免除。
リストラされた技術者や優秀な学生がベンチャーへ流れ込みました。
アイキューブ設立時は、年商約1億ウオン(約1200万円)。
昨年は、約170億ウオン(約21億円)に成長。

日本で暮らす私たちの暮らしに、韓国ベンチャーの技術が入り込んでいます。
衛星放送「スカイパーフェクTV(スカパー)」やケーブル放送「J-COM(ジェイコム)」の
チューナー製造元「HUMAX(ヒューマックス)」も韓国企業。
高性能ながら格安とあって、国内では市販のスカパーチューナーの6~7割、
ジェイコムチューナーの5割を同社製が占めます。

ヒューマックスも、ソウル大出身の技術者が設立したベンチャーだったが、
昨年の業績が政府の基準を大幅に上回り、ベンチャーから「卒業」。
アンボクヨン・日本法人副社長は、
「最先端技術ではないが、日本の大手メーカーのすき間を狙ってきた」と。

韓国ベンチャーの日本進出の支援窓口「iParkTOKYO」の直井善郎さんは、
「韓国ベンチャーの成功への貪欲さはものすごい。
今後、企画力や戦略を身に着けるようになると怖い」と。
一方、富山国際大地域学部の高橋哲郎助教授(アジア経済論)は、
「彼らの成長を脅威と思うのではなく、東アジア全体の成長を考えて、
いかに彼らと分業し、協力していくかという視点に日本は立つべき」と。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/archive/news/2006/03/20060315ddm016070179000c.html

March 30, 2006

迫るアジア ベンチャー/1 中国・外国帰り支援

(毎日 3月8日)

小規模だけに突破力のあるベンチャー企業。
大企業本位を抜け出せない日本経済をよそに、アジアでベンチャーが急成長。
その中心は、留学後に自国に戻ったチャレンジ精神旺盛な起業家たち。
政府もその潜在力が、国の発展の起爆剤となることを期待し、積極的に支援。
中国は今、ベンチャーの力を借りてイノベーション(技術革新)を起こそうと懸命。

◇「海亀」創新に期待--シリコンバレー人脈を活用、米国帰りに多い成功者

北京市中心部から車で30分。
外資系企業の工場やオフィスビルが建ち並ぶ一角に、目立つ7階建てのビルが。
「中国北京留学生創業園」(望京科技創業園)。
帰国留学生が設立したベンチャー企業67社が入居。

3階にある「北京汎辰科技有限公司」の応接室で、
CEO(最高経営責任者)の劉亜平さんが「お会いできてうれしいです」と。
ノーネクタイのラフなスタイルと柔らかな物腰が印象的。

劉さんは87年、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)に留学。
工学博士を取得、シリコンバレーで半導体の開発に。
3社を渡り歩いたところで、帰国しての起業を決心。
意識したのは、MITの同級生で、中国で最も利用されている
インターネット・ポータルサイト「SOHU」の創始者、張朝陽さん。
米「タイム」誌の「デジタル英雄」世界ベスト50にも選ばれ、
中国ITビジネスのカリスマと呼ばれる彼の成功物語が、
劉さんの心をくすぐりました。

「汎辰」の主力は、インターネット経由で好きな映画や番組だけを
購入し観賞できるシステム。
日本と違って、衛星放送やケーブルテレビの有料放送が
普及していない中国では成功する可能性があると。
資本金500万元(約7500万円)で04年に起業。
米国での人脈もあり、フランスの通信会社「アルカテル」も出資。
「成功したい。中国の市場はこれから拡大し続ける。大きなチャンスがある」と。

新事業の創出を支援する創業園は、日本でいう「インキュベーション」のことで、
中国語で「孵化器」と記述。
87年に、湖北省武漢市に第1号ができて以来、全土に約460カ所。
日本でも265カ所(02年)あるが、そこから生まれた企業数は
日本の554に対し、中国は3387に。効率に大きな開きがあります。

親鳥が、卵を大切に温めてかえすように、中国政府のベンチャー支援は手厚い。
その一例が「海亀」政策。
創業園のうち、望京科技創業園のように
海外留学からの帰国者対象のものは約50カ所。
彼らは「海帰(外国帰り)」をもじって、「海亀」と。
政府は、90年代後半から呼び戻しを本格化。
この政策によって、海亀は14万人を超え、4000社以上のベンチャーが誕生。

海亀には、さまざまな優遇措置が。
法人税の3年間免除、支援金の支給、低金利・無担保融資など資金面や、
子供を居住地区で最もレベルの高い教育機関に紹介してもらえたり、
創業園に入居すれば、オフィス面積60平方メートルまでは国が家賃を負担。

中国政府は2月、今後15年間の科学技術振興計画を公表。
合言葉は「創新(イノベーション)」。
海外の技術や製品をコピーしてきた今までのやり方を刷新し、
新しい技術や手法、サービスを自力で生み出そうと呼びかけました。
生命科学やIT、新材料、エネルギーなどで革新的な産業を興すことを掲げました。
海亀はこの一翼を担います。
留学からの帰国者を対象にした創業支援施設の充実も盛り込まれました。

だが、活躍が目立つのはもっぱら、劉さんのような米国帰りの人たちで、
日本帰りの留学生は影が薄い。
劉さんと同じ望京科技創業園に入居する日本帰りの
「北京天正創智信息技術有限公司」の尹昌来社長は、
「米国帰りに成功例が多いのは、シリコンバレーの人脈を利用できること。
米国人投資家が中国本土への出資に熱心なことも大きい。
これに対し、日本の投資家は中国投資に慎重だ」と分析。

尹さん自身は、日本での商社勤務の経験を生かし、
創業2年余りで取引先は約200社に増えました。
「調査、宣伝、販売と多面的に日本企業を支援して、中国進出の成功例を作りたい」。
それが自身のビジネスチャンスでもあると見込んでいます。

日本は、4月からの第3期科学技術基本計画に、
イノベーション創出のための研究支援を初めて盛り込みました。
しかし、中国の科学技術政策に詳しい政策研究大学院大学の角南篤・助教授は、
「政策としての取り組みは、中国の方がずっと早い。起業についても
ただハード面の支援だけでなく、インキュベーション・マネジャーの常駐や海外施設との
交流などソフト面の運営を強化していく必要がある」と指摘。

◇後生おそるべしハングリー精神--日本留学生8万592人、全体の66・2%

日本に留学する中国人は年々増加。
中国人留学生は8万592人。
全留学生で最多の66・2%を占め、理工系での留学も多い。

先端的なケースが光触媒を発見した藤嶋昭・東京大名誉教授
(現神奈川科学技術アカデミー理事長)の研究室。
藤嶋研究室で学んだ中国人は、約20人。
毎年開かれる両国研究者の交流会は12回に。
中国の科学界で活躍する「卒業生」も多い。

酸化チタンに光を当てると、強い分解力が生じる光触媒は、
汚れの防止や殺菌効果など、光触媒はさまざまな分野に応用され、
日本は世界の先頭を走ります。
中国科学院化学研究所副所長の姚建年さんは、
中国で高校教師をしていた19年前、光触媒を知り、
藤嶋さんに直訴して日本留学をかなえました。
「世界的に有名な先生がいる日本で学びたかった」。
姚さんは英科学誌「ネイチャー」に多くの論文を発表するなど実績を積み、
帰国後は光触媒技術を中国に広めつつ、
ベンチャー企業にかかわる人材も育てました。

昨年11月には、「中国科学院士」に。
院士は社会的地位と収入が保証され、中国人研究者のあこがれのポスト。
国家ナノテクセンターの江雷首席科学者も、藤嶋さんの弟子の一人。
「田舎の大学を出た私が、ここで研究できるのは留学のおかげ。
藤嶋研究室は光触媒では世界一。自信にもなった」と。

藤嶋さんは「なにしろ、人口が日本の10倍いる。その中からえりすぐりの人材が、
国費留学生として日本にやってくる。ハングリー精神もあるし、
中国が研究費を増やしてくれば、日本の立場はますます厳しくなりますよ」と。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060308ddm016070140000c.html

March 29, 2006

酸化ストレスが低いのに抗酸化ビタミンを長期間摂取すると心血管系に有害

(日経ヘルス 2月24日)

健康な人が、ビタミンEやCなどの抗酸化ビタミンをのむと、
むしろ体内の酸化ストレスを高めてしまう、
健康維持のためにサプリメントを服用している人にはちょっとショッキングな報告。

体内で酸化ストレスが高まっている場合、
抗酸化サプリメントは血管内皮機能に利益をもたらします。
正常な状態で摂取した場合の影響については、わかりませんでした。
米Mayo Clinic College of MedicineのDaniele Versari氏らは、
正常なブタにビタミンEとCを12週間投与し、心血管系への影響を調べました。
その結果、抗酸化ビタミンが、動脈壁における酸化ストレスをむしろ高め、
心筋血流と内皮機能を損なうことが明らかに。
Hypertension誌電子版、2006年1月30日に報告。

血管内皮の酸化ストレスは、アテローム性動脈硬化の発症と進行に
重要な役割を果たします。
抗酸化ビタミンの摂取量が多いと、心血管疾患リスクは低いことを示しています。
しかし、無作為割付試験で、冠動脈と頸動脈のアテローム硬化の予防に
抗酸化ビタミンが有効であることを示した報告はない。
抗酸化ビタミンの影響を調べた大規模な試験も、多くが結論を得ていないです。
血液透析を受けている患者と、冠動脈疾患患者を対象とした研究では、
抗酸化剤の部分的な利益がみられています。

一方、メタ分析の結果は、高用量のビタミンEを慢性疾患の患者に投与すると、
総死亡率が上昇する可能性を。
in vitro試験では、酸化活性が低い状況では、抗酸化ビタミンは、
酸化促進作用を示すことが明らかに。

したがって、抗酸化ビタミンの作用は、
内在する酸化ストレスのレベルによって異なることを示唆。
酸化ストレスが上昇している場合には、抗酸化ビタミンは利益をもたらすが、
酸化ストレスの上昇がない人々に非選択的に投与しても、利益はほとんどないか、
逆に悪影響が現れる可能性が。

著者らは先に、ブタ高血圧モデルと高コレステロール血症モデルに
ビタミンE(100IU/kg/日)とビタミンC(1g/日)を投与すると、酸化ストレスが減少し、
内皮機能および心筋血流が正常化することを示しました。
今回は、正常なブタに同じ量のビタミンを投与し、心血管系への影響を評価。

正常な若いブタ6頭に、通常のエサに加えてビタミンEとビタミンCを12週間摂取。
対照群7頭には、通常のエサのみ。

薬理学的負荷試験としてアデノシンまたはドブタミンを静注して、
左室前壁の心筋血流を測定したところ、
ベースラインでは両群間に差はなかったが、
12週のアデノシン投与後の血流量は、
ビタミン群では10.1±4.5%、対照群53.4±5.2%、
ドブタミン投与でも、ビタミン群78.4±8.1%、対照群193.0±39.0%、
いずれもビタミン群で血流量が少なかった。

微小血管の機能のパラメータとなる血管透過性指数では、
アデノシン投与後のビタミン群が48.8±5.1%、対照群が11.2±4.6%、
ドブタミン投与後では、59.9±13.6%と14.8±7.3%で、
ビタミン群で血管透過性が高かった。
対照群では、負荷試験薬が異なっても、透過性指数に有意差はなかったです。

その後、心臓を摘出して冠動脈を切開し、血管壁の等尺性張力を測定。
内皮特異的な血管拡張剤であるブラジキニンとサブスタンスPで処理し、
拡張反応は、サブスタンスPでは、ビタミン群47.8±11.8%、対照群91.3±3.3%、
ブラジキニンに対する拡張反応は、ビタミン群62.0±6.5%、対照群95.4±1.6%。
ビタミン群で反応は低かったです。
内皮非特異的な血管拡張剤パパベリンで処理した反応には有意差はなかったです。

ビタミン群では、対照群に比べ、
組織の酸化障害の指標である二トロチロシンが冠動脈壁に多かった。
活性酸素の前駆体であるスーパーオキサイド・アニオンの局所的な産生量が
有意に多いことが判明。
また、内皮の一酸化窒素合成酵素(NOS)は、モノマーの発現量は同等だが、
ダイマーを形成して活性型となった酵素はビタミン群で少なかった。
NOの産生が減少すると、活性酸素が増加。

これらの結果から、高用量の抗酸化ビタミンを正常なブタに長期間投与すると、
心筋血流と内皮機能が損なわれること、
動脈壁での酸化ストレスの上昇とNOSダイマー形成の阻害が関与する可能性。
酸化ストレスが上昇していない状態で、過剰な抗酸化ビタミンを投与すると、
体内の酸化還元平衡の不均衡が生じて、
健康だった心血管系に悪影響が及ぶと考えられます。

今回ブタに投与されたビタミンの量は、抗酸化作用を期待して
われわれが摂取する量とほぼ同じ。
今後、健康なヒトを対象とした試験で今回の結果を確認する必要。
酸化ストレスが増加している患者は、抗酸化剤の投与による利益が期待でき、
In vivoの酸化ストレスを反映する信用できるマーカーを用いて、
抗酸化ビタミン投与を開始すべきかどうかを決定すべき。

「Chronic Antioxidant Supplementation Impairs Coronary Endothelial Function and Myocardial Perfusion in Normal Pigs」。

http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/423110

医療ルネサンス 楽しさ第一、スロープレー

(読売 3月18日)

横浜市の金子孝さんは毎週1回、「スローピッチソフトボール」に汗を流します。
米国生まれのこの球技は、子どもから高齢者まで、経験がなくても楽しめるよう、
通常のソフトボールに比べてルールが工夫。

▽ピッチャーは、山なりの緩やかな球を投げる
▽盗塁やバントは禁止
▽守備は通常より1人多い10人制――。

「ヒットを打てると気持ちいいし、ファインプレーができるとうれしい」
笑顔で語る金子さんは、少年時代から山歩きには親しんではいたが、
野球などの集団スポーツとは無縁でした。

ソフトボールとの出合いは1989年。知人に誘われ、高齢者のスポーツ大会
「ねんりんピック」第2回大会(大分県)に、ソフトボールの横浜代表として参加、
他県のチームとの交流に感動、魅力にとりつかれました。67歳の時。

以来、週2回は練習し、73歳になった95年、加入年齢が70歳以上のチームを結成。
近県にもすぐにチームが誕生し、「関東古希ソフトボール連盟」の初代会長に。

ただ、高齢のため選手の体力的な衰えが大きく、
従来のルールではプレーできない人も現れました。
そこで、途中から今の「スローピッチ方式」に変更。

全日本健康スローピッチソフトボール連盟専務理事の坂巻保彦さんは
「日本人のスポーツは、勝ち負けにこだわりがち。
死ぬまで仲間と楽しみながらプレーして、結果として健康につながる生涯スポーツを
もっと普及させたい」と。

ソフトボールを続けたおかげで、今も金子さんの健康診断の結果は問題なく、
友人もたくさんできました。恩恵はそれだけではない。
10年前から毎朝、妻の君子さんと公園でキャッチボールし、
病気がちで体が弱かった君子さんが、見違えるほど元気に。

今では公園へ行けば顔見知りばかりで、あいさつや雑談をするのが何よりの楽しみ。
君子さんは「ちょっとした会話がすごく楽しいんです」と。

高齢者が運動をする目標は、まず自分で身の回りのことができる自立。
それができれば、人付き合いの幅も広がり、人生が豊かに。
自分の体の状態にあった運動を楽しみたい。
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【高齢者が楽しめるスポーツ】

◎ゴルフ系
ゴルフに似たマレットゴルフ、グラウンドゴルフ、円盤を投げるディスクゴルフ、
羽根のついたボールを打つターゲット・バードゴルフなど

◎標的に当てるターゲット系
ダーツ、鉄製のボールを投げるペタンク、氷がなくできるカーリングに似たユニカール

問い合わせは、
日本レクリエーション協会生涯スポーツ推進部((電)03・3265・1856)。
全日本健康スローピッチソフトボール連盟(電)03・5256・1861。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060318ik02.htm

March 28, 2006

遺伝子次第でコーヒー飲むと心筋梗塞に?

(毎日 3月15日)

遺伝子のわずかな違いによって、体内でのカフェイン分解が遅い人は、
1日2杯(1杯250CC)以上のコーヒーを飲むと心筋梗塞の危険が高まる恐れがある、
とする論文を、カナダ・トロント大などの研究チームが発表。
分解が速いタイプの人は、逆に1日1~3杯飲む方が1杯未満の人に比べ、
心筋梗塞の危険が少なかったです。
研究チームは、「将来は遺伝子タイプ別の食事指導が必要になりそうだ」と。

調査対象は、中米コスタリカで1994~2004年に急性心筋梗塞を起こした患者
約2000人(平均年齢58歳)と、健康な約2000人。
分解が遅い人では、コーヒーを1日2~3杯飲む人の心筋梗塞の危険度は
1杯未満の人に比べ36%、4杯以上だと64%、それぞれ高い。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/archive/news/2006/03/20060315ddm016030180000c.html

医療ルネサンス 今の暮らしに1000歩プラス

(読売 3月17日)

「こんな年寄りに負けてたまるか」、「こっちも若いもんには負けられんわい」。
笑顔で“口げんか”をしているのは、兵庫県尼崎市の今藤武司さん(78)と、
神足正信さん(89)。2人は、ウオーキング仲間。

今藤さんは定年後の65歳ごろから、階段を上ると息苦しくなりました。
気管支ぜんそく。肝機能の数値も悪く、これらを改善しようと、
6年前に自宅近くの公園で歩き始めました。

そこで出会ったのが、足首骨折のリハビリを兼ねて散歩していた神足さん。
10年前から山登りをしていた神足さんは、
今藤さんより10歳年上とは思えないほど元気で、刺激に。

以来、2人は毎朝4時40分に公園に集合、近所の川沿いの道などを、
おしゃべりしながら1時間半はたっぷり歩く。
公園に戻ると、6時半からラジオ体操をして帰宅。
歩数にして、毎朝1万3000歩を超えます。
ライバルには負けたくないから、互いに雨の日も雪の日も休まない。
「死ぬまで競争。意地と意地の張り合いや」と2人は笑う。

呼吸しながら酸素を体内に多く取り入れる有酸素運動は、
血圧、悪玉コレステロール、中性脂肪、血糖値などを下げ、生活習慣病を予防。
認知症の予防に有効という研究も。
その運動の代表格が、ウオーキング。

尼崎市は一昨年、65歳以上の市民を対象に「いきいき100万歩運動」を開始。
歩数の記録帳を希望者に渡し、達成者には記念品を贈ります。
3804人が登録し、約4割が100万歩以上を達成。
神足さんはすでに600万歩を超え、今藤さんももうすぐ。
今藤さんのぜんそく症状は消え、肝機能の数値も正常に。
「最近、周りから『若返った』と言われます」と。

しかし、普段あまり歩かない人にとって、1日1万歩は難しい。
そこで、日本ウオーキング学会事務局長で早稲田大スポーツ科学学術院教授の
中村好男さんは、「今までの生活に、1000歩(10分間)の散歩を加えて」と勧めます。
自宅周辺から始め、少しずつ距離を延ばしたり、速足にしたりすればいい。

「季節の移り変わりを、目、耳、鼻など五感で感じれば、精神が安定します。
途中で新しい発見があれば脳も刺激され、それを家族や友人と話せば、心も豊かに」
もうすぐ春分の日。歩きながら、身近な春を探してみてはいかが?
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快適なウオーキングのために

・通気性の良い動きやすい服装で、日差しが強い時は帽子をかぶる
・水分補給のためのペットボトルや水筒は必需品。手帳やカメラもあると楽しい。
それらを入れるため、両手が自由になるバッグを
・歩数計を装着して歩数を記録したり、散歩日誌をつけたりすれば、楽しみも

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060317ik01.htm

March 27, 2006

医療ルネサンス 高齢者こそマシン活用

(読売 3月16日)

様々な専用の機器で筋力を鍛えるマシントレーニング。
高齢者の利用が広がっているが、「元気な人が行う運動」と誤解されてはいないか?

「足腰が弱り、外出が困難になった高齢者にこそ、マシンが向いているのです」。
札幌市健康づくり事業団の総務課指導係長で、健康運動指導士の資格を持つ
佐竹恵治さんは強調。

千葉雅子さんは、脳の血管が詰まる脳梗塞で入院、左半身にまひが残りました。
伝い歩きをするほど足が不自由に。頻繁に転び、布団の上に立っただけで
バランスを崩して転倒。左腕も動かしにくく、料理も難しくなりました。

2003年、同事業団が高齢者のために開く運動教室に参加。
1回の運動は、準備運動30分、座席に座った状態で足の筋力を鍛えるなど
マシントレーニング50分(下半身3種目、上半身1種目)、
整理体操10分の計90分。3か月間で毎週2日、計24回のコース。

筋力トレーニングには、立った状態でひざを曲げ伸ばしするなど
自分の体重を利用したり、ダンベルを使ったりする方法も。
しかし、千葉さんのように極端に足の筋力が弱っている場合、
運動中に転倒する危険性も高くなります。

マシントレーニングの場合、座る、横になるなど安定した姿勢で運動でき、
負荷も数キロ・グラム刻みで段階的に増やせます。
安全性を保ちつつ、体の状態に適した負荷をかけることが可能に。

同事業団が、介護保険の要支援、要介護1、2のどれかに判定されている
60歳以上の市民111人を、マシンで筋トレを行う場合と、
マシンを使わない筋トレの場合に分けて調べた研究では、
マシンを使った場合の方が、脚の筋力とバランス能力が上回っていました。

千葉さんは、運動を始めると徐々に転ぶ回数が減り、足が軽くなりました。
終了後も週1回はマシントレを続け、「要支援」だった介護保険の判定は、「自立」に。
左腕も動きが良くなり、断念していた大正琴の練習を再開。
「まだ料理や靴を履くのに時間はかかるけど、自分の力でできることがすごくうれしい」

高齢者の筋力向上へのマシントレの有効性は、国内外の研究で明らかに。
ただ、マシンが設置された施設は限られ、通うのに苦労します。

佐竹さんは、「理学療法士や運動指導の専門家が、体の状態をきちんと評価し、
痛みなどに注意しながら、適切な方法を指導することが大切」と。
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筋トレの注意点

運動後に感じる筋肉の疲労感は、筋肉が成長するうえで必要だが、
「関節が曲げにくくなったり、痛みが30分以上続くなら、運動量かやり方に問題」
(東京都老人総合研究所介護予防緊急対策室長の大渕修一さん)。
主治医に相談し、専門家の指導を受けたい。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060316ik01.htm

焼酎講座 鹿大、県酒造組合と協定

(南日本新聞 3月10日)

鹿児島大学(永田行博学長)は、2006年度に設置する産学官連携の寄付講座
「焼酎学講座」について、鹿児島県酒造組合連合会(本坊喜一郎会長、110社)と
協定を結びました。同連合会は、5年間で4億5000万円を寄付。
同講座の客員教授に、醸造学や発酵学の専門家として知られる
東京農業大学の小泉武夫教授を招くことも。

同講座は、鹿児島の焼酎文化を発展させ世界ブランド化を目指すとともに、
次代を担う「焼酎の匠」の育成が狙い。焼酎の専門講座は、国内初。

同講座は、農学部生物資源化学科に設け、醸造微生物学と焼酎製造学の2研究室。
教員は教授、助教授、助手各2人の計6人で、小泉教授のほかは公募。
県が派遣する技術職員1人が研究補佐に。
本格開講は、07年度で3年生以上が対象。
講師として、酒造メーカー経営者や杜氏(とうじ)を招く構想も。
08年度以降は、大学院でも授業を開き、焼酎工場での長期研修などを導入。

寄付金は、県からの5年間5000万円と合わせ、総額5億円。
大半が教員の人件費のほか、焼酎製造プラントや分析機器の購入に。
鹿大は、毎年財務状況を同連合会に報告。
同連合会は、08年度をめどに研究の進ちょく状況を審査、
研究の方向性に対する提言。

永田学長は、「鹿児島の伝統文化である焼酎を、
学問の場で責任を持って発展させたい」。
本坊会長は、「すばらしい提携ができた。業界だけでなく、
社会全体に役立つ焼酎づくりができることを期待している」と。

同講座は、文部科学省産学官連携広域コーディネーターの
砂田向壱氏(九州大客員教授)と電通九州鹿児島支社が企画。
日本政策投資銀行南九州支店が酒造業界を取りまとめ、実現に。

http://www.373news.com/2000picup/2006/03/picup_20060310_2.htm

March 26, 2006

医療ルネサンス まず「歩く」筋力鍛えよう

(読売 3月15日)

両足が痛み、歩くのに苦労していた和歌山県有田川町の宮前栄次さん(89)。
一昨年夏から毎朝の運動を続けた結果、痛みが減り、元気に動けるように。
今では保育園や小学校に招かれ、子どもたちに昔の遊びや地域の歴史を教えることも。
「元気になったおかげで、生活に張りが出てきた」と。

米国で、35~74歳の約1万7000人を対象にした調査では、
よく歩くなど運動する人ほど死亡率が低く、特に60歳以上では、
1週間の消費エネルギーが2000キロカロリー(1日1万歩に相当)以上の人は、
500キロ・カロリー未満の人に比べて、死亡の危険率が半分。

70歳の時にスポーツをしていた人は、していない人に比べ、
80歳で食事や入浴など日常生活で自立している人の割合が高い、という国内調査も。
つまり、高齢でも運動をした方が、健康な状態で長生きできる、と。

では、高齢者にはどのような運動が勧められるのだろうか?
国民生活基礎調査によると、65歳以上の人が要介護状態になる原因の25%は、
脳卒中などの脳血管疾患、「高齢による衰弱」(16%)、「骨折・転倒」(11%)。

和歌山大教育学部教授の本山貢さん(健康科学)は、
「高齢者は、まず日常生活に最も必要な『歩く』ための筋力を鍛え、
力が付いたら、脳卒中などの生活習慣病を予防する有酸素運動も合わせた方がいい」と。
軽めで、呼吸しながら酸素が筋肉に行き渡る運動。

本山さんが和歌山県と開発したのが、「わかやまシニアエクササイズ」。
宮前さんの日課になった運動プログラムです。
ストレッチ運動で体をほぐし、1秒間に1歩のゆっくりしたステップ運動(踏み台昇降)を
10分間続け、心肺機能と下半身の筋力を鍛えます。
テンポを速めると、有酸素運動の要素が高まります。
いすを使った筋力トレーニングなども週2、3回行い、下半身の筋力をさらに強化。

〈1〉最初は物足りないと感じる程度の運動量で始め、
慣れたら徐々に強度や速度を上げる
〈2〉運動中は一定のテンポを崩さない
〈3〉体に変化が表れる3か月までは続ける――が運動のコツ。

運動後は、速やかに食事をとります。
たんぱく質や炭水化物を摂取した方が、筋肉が大きくなり、疲労も回復しやすい。
健康な体づくりの基本は、適度な運動、食事、休養。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060315ik01.htm

“花火大学院”ドドーンと開設 足利工大

(東京新聞 3月8日)

足利工業大学(吉田忠雄学長)に、今春開設される全国初の“花火大学院”で、
実験に使われる研究施設が完成。
機材費だけで約三千万円を投じ、発色の鮮やかさを数値化したり、
燃焼速度を分析したりするなど、花火研究に必要な最先端機材が集められました。
第一期生五人も決定し、安全で芸術性の高い花火の創造を目指して
科学的アプローチを試みます。

正式名称は、同大大学院機械工学専攻内に設けられた「煙火学専修」。
入学する五人は、同大学の卒業生や社会人で、将来の花火職人を目指します。
講師陣には、火薬学や爆発物保安技術研究の世界的権威でもある
吉田学長を中心に、燃焼学専門の桧垣守正教授、
本場中国の研究者・丁大玉助教授らが名を連ね、
実験研究施設の完成で受け入れ態勢は整いました。

二十畳ほどの広さの研究施設には、機材がぎっしり。
花火打ち上げ用筒内で発生する圧力波形を測定するプレアンプとオシロスコープ、
着火速度試験器、分光光度計、さらに燃焼実験室「ドラフトチャンバー」と
高速撮影用ビデオカメラも。教育施設としては全国唯一の機器ばかり。

吉田学長は、「環境は整った。未来の花火を担うパイオニアたちを養成していきたい」。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20060308/lcl_____tcg_____001.shtml

March 25, 2006

指圧療法が理学療法よりも腰痛緩和には有効である可能性

(Medscape Medical News 2月21日)

指圧療法が腰痛緩和に関しては理学療法よりも有効、
とのランダム化試験の結果が『BMJ』オンライン速報版に掲載。

国立台湾大学(台北)のLisa Li-Chen Hsiehらは、
「腰痛の疼痛緩和における指圧療法の有効性は、ランダム化比較試験によって
示されていたが、この試験の転帰は、疼痛の特徴描写によって評価され、
機能状態および能力障害を考慮に入れなかった。
腰痛緩和における理学療法、はり治療および指圧療法の有効性について、
転帰評価法は試験ごとに異なっていた」と。

台湾の高雄の接骨院において、慢性腰痛患者129例が無作為に
指圧療法または理学療法を1カ月間受けました。
主要エンドポイントは、試験開始前、治療後、および追跡6カ月目における、
自己記入式の腰痛標準転帰評価法(Roland & Morris能力障害調査票)のスコア。

治療後、Roland & Morris能力障害調査票の平均総スコアは、
スコアの絶対値(-3.8)、試験開始前からの平均変化(-4.64)に関わらず、
理学療法群よりも指圧療法群において有意に低かったです。

指圧療法は、理学療法と比較して、著しい能力障害の89%緩和と関連があり、
その改善は追跡6カ月目にも維持。
2群間には、主要な転帰の6分野全て、疼痛の視覚的評価尺度、
修正Oswestry能力障害調査票に関して、治療後、追跡6カ月目に有意差あり。

研究の限界として、治療の心理的な交絡効果、
追跡6カ月目に患者の15.5%が追跡不能であったこと、
手技療法の有効性はセラピストの技術および経験に左右されること。

「指圧療法は、能力障害、疼痛スコア、機能状態から腰痛緩和に有効。
効果は6カ月間持続した」と。

BMJ. Posted online February 13, 2006.

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=28320&categoryId=580&sourceType=SPECIALTY

医療ルネサンス 正しい筋トレ、体力向上

(読売 3月14日)

「イチ、ニー、サン、シー」。ゆっくりしたテンポの音楽に合わせ、
高さ20センチの踏み台に、足を交互に乗せて立っては降りることを繰り返します。

和歌山県有田川町の体育館。
ステップ運動(踏み台昇降)に励むのは、地域に住む65歳以上の高齢者40人。
ひときわ大きなかけ声で体を動かしていたのが、宮前栄次さん(89)。
「運動でこんなに体が元気になるとは思わなかった」と、にっこり笑う。

3年前、腰の骨の変形から、ひざやふくらはぎなど両足が痛むように。
入退院を繰り返し、医師から手術を勧められたが、年齢を考え、痛み止めの注射に。
足の痛みは消えず、歩くのにひと苦労。外出から帰ると疲れるように。

一昨年、地域で始まった運動教室に参加。
県が和歌山大とともに考案した運動プログラム「わかやまシニアエクササイズ」。
内容は、1回10分のステップ運動と、いすを使っての筋力トレーニングが二本柱。
筋肉を伸ばすストレッチなども組み合わせました。
教室では、3か月間にわたって週1回、参加者が集まって運動し、
自宅でも毎日、同じ運動。自宅用の踏み台と音楽テープは、町と大学が貸し出し。

宮前さんは、朝食後の午前9時ごろから1時間、汗を流しました。
ステップ運動では、バランスを崩しやすかったため、つかまれる歩行器を使用。
次第に足の痛みは軽くなり、歩行器もいらなくなりました。

事業には、3町(当時)の計116人が参加。
体力測定で、筋力、歩く能力、バランス能力、柔軟性など、ほとんどの要素が
参加前より向上し、特に下半身の筋力が大幅に高まりました。

教室の卒業生たちは今も週1回集まり、自主的に運動を続けています。
宮前さんは毎日、近所の石段210段を登り、サイクリングにも出かけられるように。
教室は他の地域にも広がり、県内30市町村のうち、25市町村を超える見込み。

プログラムを作った和歌山大教育学部教授の本山貢さん(健康科学)は、
「どんなに高齢でも、正しい方法で運動をすれば体力は向上します」と。

来月に介護保険制度が改定され、
寝たきりを防ぐ介護予防システムに、筋力トレーニングが導入。
高齢者こそ運動が大切――。
そんな時代が来た今、長寿のための運動を考えたいです。

【宮前さんの体力の変化】
(運動前→3か月間の運動後)
・30秒スクワット・・・23回→35回
(30秒間にできるだけ速く、いすから立つ、座るを繰り返す。立って座るを1回と数える)
・太ももの筋肉の断面積・・・10.7%増大
・背筋力・・・54.5kg→63kg
・30メートル早歩き・・・16.4秒→12.8秒
・開眼片足立ち・・・2秒→64秒

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060314ik01.htm

宇宙ビジネス講座開講 関学大と東大阪宇宙協同組合

(神戸新聞 3月10日)

関西学院大は、中小企業が集まり、人工衛星の開発を進める
「東大阪宇宙開発協同組合」(東大阪市)と連携協力、
四月から「宇宙ビジネスモデル開発講座」を開講する、と発表。
ものづくりは得意だが、ビジネスモデルの開発は苦手という組合側を
学生たちの柔軟な発想で補い、宇宙開発の新しいモデル創出につなげる試み。
大学側は、「夢のあるテーマでビジネスの基礎を学べる」と期待。

講座は全13回。定員は25人で、学部を問わず履修、
宇宙物理学やベンチャービジネス論などを学ぶ。
宇宙開発の専門家や人工衛星の開発に携わる同組合の技術者らも講義を担当。

連携協定は、産官学連携を目的として東大阪市に事務所を置いていた関学大に、
組合側がアプローチしたことがきっかけ。
関学大で、平松一夫学長と棚橋秀行同組合理事長が協定に調印。
棚橋理事長は、「これからの中小企業を支えるのは、多方面とのネットワーク。
若いパワーから生まれるアイデアを大きく育てたい」と。

産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として、
同組合が開発を進める人工衛星は4月末にも完成する見込み。
打ち上げは、2007年度以降に予定。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000005456.shtml

March 24, 2006

寿命:医療進歩で2030年までに平均100歳 米で予測

(毎日 3月8日)

がん治療などの医療や老化防止研究が、現在のペースで進み普及すれば、
人間の平均寿命が2030年までに百歳前後になる可能性が高いとの予測を、
米スタンフォード大のシュリパド・トゥルジャパーカー教授(生物学)がまとめました。
ただし、恩恵は高価な先端医療を受けられる先進国に限られ、
“命の南北格差”は拡大する見通し。

世界各地の人口増加率や経済レベルのデータに、
医療や老化防止の進歩と普及の予測を当てはめると、
現在80歳前後の先進国の寿命は、10年から30年にかけて飛躍的に延び、
100歳前後に達すると推測。

しかし、がん治療や老化防止研究による医療を受けられるのは、
今後も豊かな国々の人に限られる見通し。
トゥルジャパーカー教授は、アフリカでエイズ問題が深刻化しながら、
高価な治療薬は先進国に偏在する現実を指摘し、
「こうした現状を変えなければ、貧しい国は(貧困の)悪循環に陥る」と。

米医学会には、同教授のように医療技術の進歩を重視し、
寿命が延びるとする予想がある一方、
米国を代表とする先進各国では肥満問題が深刻化し、
糖尿病罹患率の増加で今後、平均寿命は短くなっていくとの見方も。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20060308k0000e040090000c.html

自分の蓄積疲労度をチェックしよう

(nikkeibp.jp健康 3月16日)

長時間の残業続きで睡眠不足、連夜の接待で胃もたれや二日酔いに悩む――。
ビジネスパーソンの日常は、残念ながら健康とはほど遠い。
日ごろの無理がたたって、体調を崩してしまっては元も子もないです。

時間外労働時間が1カ月に45時間を超えるなど、
長時間にわたる労働や睡眠不足によって疲労がたまると、
血圧が上がったり、血管がつまりやすい状態に。
そして徐々に脳出血や心筋梗塞など、脳や心臓の病気を来すリスクが高まることが、
近年の研究で既に明らかになっています。

これまで、過労によって脳や心臓の病気を起こしたと労災認定する際には、
発症前1週間ほどの労働状態を重視。
しかし、2001年より、長期間の過労も、労災の原因として考慮されるように。

1カ月の時間外労働時間が100時間を超えたり、
2~6カ月平均で1カ月に80時間を超える場合は、
かなり病気を起こす可能性が高い。

とはいっても、精力的に仕事をこなしていると、ついつい無理をしてしまいがち。
そんなとき、自分の日ごろの仕事ぶりを振り返る意味を込めて、
下記のチェックリストを試してみては?

厚生労働省が、「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」という名前で公開、
いわば“お墨付き”のもの。
過重労働による健康障害を防止するためには、会社だけではなく、労働者自身も、
自分がどのくらい疲れているかを把握しておくべきとの観点から同省が作成。
チェックリストは、厚生労働省や中央労働災害防止協会のホームページから
抜粋したものを以下に紹介。

hirocheck_list1

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「IV」、「C」、「D」だった場合は、かなり仕事の負担が高いと判断。
特に、自覚症状が「III」や「IV」で、勤務状況が「D」だった場合は要注意。
勤務状況が「A」や「B」としても、自覚症状が「III」や「IV」であれば、
仕事による負担は少なくないと考えられます。

この結果を基に、上司や産業医に相談し、勤務状況の改善を申し出ることが
できる人は少ないかもしれない。
また、日ごろの疲れをチェックするこの判定結果が、
実際の健康障害を正確には反映できない限界も。

しかし、自分に疲れがたまっていることを前提に、休日にはゆっくり休むなど、
日ごろの休養や睡眠を見直すよう心がけるだけでも、疲労度は変わってくるはず。
家族によるチェックリストも、同省のホームページで公開されています。

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/plus/424565

展示会:古絵図で知るつくば 地図と測量の科学館で63点

(毎日 3月1日)

◇江戸初期~明治初期の63点

つくば市北郷の国土地理院「地図と測量の科学館」で、
特別展「地図で知るふるさとつくば」展。
つくば市内に残る古い絵図などを集めて展示、
個人蔵で公開されたことのないものなどを集め、全国的にも珍しい展示会に。

展示されるのは、つくば市内の旧家などに保管されてきた
江戸時代初期から明治初期までの古絵図など63点。
このうち、古絵図50点は所有者から借り出し。

古絵図は、国全体の姿を描いた国絵図や村の土地利用の様子を表した
村絵図などいくつかに分けられます。
このうち、今回の展示会にも出される「論所図」は、
土地境界争いの際に証拠として参考にされたといわれるもので、特に精密に作製。
広い範囲を1枚の地図に表現するため、大型のものが多いのが特徴。

また、屋敷の区割りや水田の様子を示した絵図からは、
当時の都市計画のあり方も読み取ることができるといい、
開催にかかわった井坂敦実元同市教育長は、
「江戸時代に、地方自治という観念は見られないというのが一般的だが、
村単位で自ら治める組織だった活動がある」と指摘。

同展は前期、後期があり、前期は1日から4月16日まで。
後期は6月から。

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/archive/news/2006/03/01/20060301ddlk08040165000c.html

March 23, 2006

広げる障害児支援(15)同級生が「正義の味方」

(読売 2月4日)

学級の中で、教師が悩む例も、子供たちが成長する例も。

「周りの接し方から学級を変えていこうと努力しているが、空回り。
疲れ切っています」と、関東地方で小学校高学年を担任する女性。
「クラスの軽度発達障害と思われる児童が、級友から理解してもらえず、
どなったり暴力をふるったり、常にトラブルが起きている状態。
本人も周りも苦しい思いをしているのに、同僚に伝わらない」と。

理想と現実のはざまで悩む教師も。
障害児の学校に20年勤務する埼玉県の男性は、
「養護学校が障害児教育の拠点になることは必要だが、
目の前の生徒で手いっぱい。個別指導計画の作成など事務量も増え、
生徒と過ごす時に、精神的、肉体的に疲れ果てていることも少なくない」。

京都市在住で、級友に学習障害児がいる中学1年の男子生徒の母親から、
心温まる知らせが舞い込みました。
この級友との付き合いは、小学3年までさかのぼります。
親は、保護者会で「見守ってほしい」と訴え、教師も子供たちに、
「○○君は、みんなが手伝ってあげないと出来ないこともある。
君たちは彼を守れるだろうと判断されて一緒のクラスになったんだよ」と。
「息子は、『僕らは○○君の正義の味方』とすごいはりきりようでした」

その後も一緒のクラスが続き、新しい担任には、息子たちが助言までするように。
「支援の必要な子が通常学級で健常児に交じって生活することは
健常児にも意義がある」と母親は見ます。

今回のシリーズには、特に障害児の保護者から多くの投書をいただきました。

小学6年男児の母は、「なぜわが子の発達障害に気付かないのか。
それは、問題点が集団の中で浮上するからだと、
3年間、学校に付き添う中で気付いた」。
子供のことをつづったホームページ(http://www.h5.dion.ne.jp/~syuns)の
前向きな姿勢に学ぶことが多い。

◆いいところ褒め、伸ばす

「これが出来ないと考えずに、いいところを見つけて、褒めて、伸ばす。
そこを取っかかりにしたい。例えば、注意欠陥・多動性障害(ADHD)で
集中力が続かない子の場合、『15分しか座っていられない』ではなく、
『15分は座っていられる』ととらえ、時間を少しずつ延ばしていく」

発達障害児の支援について、埼玉県所沢市教育委員会「健やか輝き支援室」の
支援委員、阿部利彦さんの持論は明快。
支援室は、主に不登校の相談窓口として開設されたが、発達障害関係の相談も多い。
大学院在学中から障害者支援にかかわってきた阿部さんが中心となり、
学校や保護者のもとを飛び回っています。

その子を変えようとする前に、周りの環境を整えることも大切。
「発達障害児にわかりやすい授業、居心地のいいクラスは、ほかの子にとっても同じ」
相談の中に、「幼稚園からやり直せ」と級友にからかわれている児童が。
その言い方は、担任の口癖でも。
「最近の子供はあたたかい言葉の貯金がない。
自分が言われたことが少ないからで、周りの大人の責任でもある」

「集中しやすいように机の位置を変える」、
「掃除の順番を図に書いて張り出す」。
教師のいい取り組みに出会うと、称賛します。
褒めることで、教師も勇気づけられると思っているからです。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060204us41.htm

男性の方がパーキンソン病になりやすい理由を説明しうる遺伝子が見つかった

(BioToday 2月23日)

なぜ、男性の方が女性よりも1.5倍パーキンソン病になりやすのでしょうか?
その原因を説明しうる遺伝子が見つかりました。

1990年に、英国の研究者等がY染色体上に存在するSRYという男性遺伝子を同定。
この遺伝子からできるタンパク質は、精巣の細胞から分泌。
チロシン水酸化酵素を発現している成体オスネズミの黒質に
Sry遺伝子の選択的発現が認められることが確認。

また、黒質のSryをアンチセンスでダウンレギュレーションすると、
神経細胞数はそのままでチロシン水酸化酵素の発現が有意に低下し、
このチロシン水酸化酵素の発現低下によって、
オスラットは運動障害を発現。

この結果から、Sryは黒質線状体システムのドパミン神経の生化学的性質に
直接影響を与え、ドパミン神経によってコントロールされる特定の運動様式を
変化させうると示唆。

Direct Regulation of Adult Brain Function by the Male-Specific Factor SRY.
Curr Biol. 2006 Feb 21;16(4):415-420.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=16488877&query_hl=4&itool=pubmed_docsum

http://www.biotoday.com/

March 22, 2006

広げる障害児支援(14)三浦 和(ひとし)さんに聞く…“教師差”なくす改革を

(読売 2月3日)

障害児教育に取り組んで45年。元養護学校長が、その現状と課題について。

「一人ひとりに合った支援が大切なのは、いつの時代も変わらない。
この土台が出来ていない教師は、いくら研修を積んでも、制度を整えても、
大きな傷口にばんそうこうを張るようなもので意味がない」と。

教師生活40年のうち、後半の30年は肢体不自由養護学校に勤務し、
退職後も障害児教育の改善のため東奔西走。
現役教師へのエールは厳しくなるが、自身にも後半生の原点となる経験があります。

1960年、30歳の時に東京都立光明養護学校の小学部に赴任し、
初めて重度障害児を受け持ちました。
だが言葉が通じない子供ばかりで、何をどう教えていいのかさっぱり分からない。
考え抜いた末、一人ずつ傍らで声をかけることから始め、
表情やしぐさで「はい」「いいえ」の区別がつくようになりました。
趣味の水彩画を教室に飾ったところ、全身にマヒがある女児が興味を示し、
口に絵筆をくわえて描き始めたことも。
女児は高等部でも絵の勉強を続け、卒業後に個展を開くまで。

「障害児には内在している力がある。それを信じて引き出すことが教師の本分と思い、
養護学校一筋でいこうと決めました」

福島県出身。
地元の師範学校を卒業後、中学校で3年間教壇に立ちました。
高校の教員資格を取るため、22歳で上京、大学の夜間部に通いながら、
都内で小学校の教師を7年勤務。

そこでの先輩教師の一言が転機に。
「体の不自由な子供たちの学校があるが、そんな大変なところには行かないよね」
挑発するような物言いに発奮し、異動希望を変えました。
光明養護学校に1年勤務し、61年に新設された江戸川養護学校へ。
そのころ、文部省(当時)の委嘱で、脳性マヒの子供のための「指導の手引」を
全国の教師たちと作成。
当時は、学校の数や設備が不十分で、就学義務の猶予や免除を受けた子供が
全国で2万人以上。

「友達や社会とのかかわりを持たないと、ますます発達が阻害される。
まず、学校に行けるようにしたい」。
そんな思いから、行政に働きかけようと区役所を訪ね歩いたが、
区によっては免除・猶予者の実態すらつかんでいませんでした。

「障害児がないがしろにされていた証拠です。
肢体不自由児を普通学校に転校させようとすると、
体育ができないという理由で断られたこともありました」

79年度に養護学校教育の義務制が実施され、
障害を理由にした未就学児は大幅に減りました。
一方、養護学校に通う児童生徒の重度化が進みました。
それだけに、学校内で医療的ケアができる体制作りや、
地元の小中学校との交流など、養護学校を巡る最近の動きはうれしい。

それでも、ある町の教育長から今年届いた年賀状には
「特別支援教育は、そう簡単にいかないことばかりです」と。
現場の校長たちからも、
「通常学級の発達障害児に対応するだけでも人手が足りない。専門の教師が欲しい」

「地域や学校、教師によって対応に差があるのが現実ですが、
本人や親にしてみたら、当たり外れがあってはたまらない。
私たちも努力しますが、国にも、教職を目指す学生に1年間の教育実習を
義務づけるくらい大胆な改革を訴えていくつもりです」
----------------------------------
経歴

都立の養護学校長などを歴任。
1997年から障害児関係の14団体が加盟する
「全国特別支援教育推進連盟」理事長。
内閣府障害者施策推進本部参与も務める。75歳。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060203us41.htm

数学界のスーパースター

(朝日 3月8日)

10代でスーパースターになる方法は、歌やスポーツだけではない。
サンノゼ在住のイー・サン君は、数学の問題を解くことに夢中の17歳。
今週ワシントン特別区で、「インテル・サイエンス・タレントサーチ」という
評判の高い科学の競技会が開催され、
全米で勝ち抜いた40人の高校生だけが参加。
大学進学前の学生の科学コンペティションとしては、全米で最も古いもので、
カリフォルニア州からはサン君を含む3人の高校生が参加、
ブッシュ大統領や米国トップの数学者や科学者たちと会談する機会が与えられます。

サン君は、物理および数学の国際的なオリンピックで複数の金メダルを獲得。
これらの競技では、計算力ではなく、数学を使って命題を証明する力が問われます。
今回のタレントサーチには、去年の夏マサチューセッツ工科大学で開かれた
6週間のプログラムに参加した際、大学院生と一緒に研究したテーマをもとに出場。
そのプログラムに参加するのは、大学に合格するよりはるかに難しい。
優秀さと実績にもかかわらず、サン君は謙虚でナイスガイだと友人たちはほめます。

サン君は、単なる数学オタクではなく、水泳も上手で
デューク大学バスケットボールチームのファンであり、
昼休みには仲間とポーカーも楽しむ。
フランス語と中国語を流暢に話すサン君は、
幼児のときに両親と共に中国から米国へ移住。
両親は、2人ともエンジニア。
数学のことになると、直感が働くように見えるサン君は、
数学者や科学者が野球のスター選手のように扱われるなら、
より多くの米国の学生がそれらの分野に進むだろうと。
タレントサーチでは、優勝者に10万ドルの大学進学奨学金が贈られ、
「参加する学生たちはロックスターのような扱いを受ける」と
インテルの報道担当者は述べます。

http://www.asahi.com/english/svn/TKY200603080284.html

March 21, 2006

広げる障害児支援(13)就労へ まず社会性学ぶ

(読売 2月2日)

発達障害の生徒が就職するには、どうしたら良いでしょうか?

教室内には約50人の声が響きました。
「心を結ぶあいさつ」「やる気に満ちた返事」……。
民間教育機関「ステップアップアカデミー」(東京都中野区)の大学部は、
目指すべき7か条を在学生が唱和して、一日が始まります。

同校は、発達障害や人間関係を築くのが困難な生徒たちの
進学・就職支援のため、1999年に開校。
小中学部から大学部まであり、このうち高等部は通信制高校などに籍を置きながら
日常的に通う「サポート校」と呼ばれる塾。
在校生の大半を占める大学部と高等部には計65人が在籍。

開校当初は、パソコン技術やホームヘルパー資格取得など就労に向けた訓練が
授業の中心だったが、企業が求めていたものは違っていました。
「どんなに技術や知識があっても、あいさつや協調性などがなければ企業は困る」と、
田中雄一校長。
2002年に教育目標を転換、社会の中で生きる力を身につけることを目指すように。

例えば、友情をテーマにした絵本を読み聞かせて相手の立場を考えさせる授業や、
授業以外でも例えばボウリング場に行き、靴の借り方から学びます。
20歳以上の学生には、居酒屋で酒の飲み方を教えることも。

入学当初は、半数の生徒が座って授業を受けられない。
大学部の授業は1時限30分だが、
授業時間は就労時間と同じ午前9時30分~午後5時に。

田中校長は、「周囲は勝手に注意欠陥・多動性障害(ADHD)などと決めつけるが、
生徒の特性を客観的に理解し、指導することが必要です」と。
生徒は毎年、臨床心理士や眼科医の検査を受けます。
物を見る際の距離感や立体感覚を鍛え、行を飛ばさずに本を読むための
「視知覚トレーニング」も毎日継続。

こうした授業が実を結び、雇用される生徒も増えてきたが、
その数は満足いくものではない。
「就労が一番の課題」という田中校長の悩みは深刻。

こうした課題を解決するため、
横浜市金沢区にあるサポート校「アンデルセン高等学院」は
就労の場の提供にも力を入れます。
以前から卒業生向けにクッキーの製造・販売の場を設けてきたが、
1月には「あひるのチラシ屋」を開設。
学習障害(LD)など20~30代の卒業生13人が、チラシの印刷から折り込み、
配布まで請け負うように。

公立高校も、動き出しました。
卒業生の約6割が就職する福島県立川俣高校は、
特別支援教育を本格化させた今年度、発達障害の把握に力を注ぎました。
来年度からは、対人関係の基礎を磨くソーシャルスキルの訓練も始める予定。

「高校は生徒が自分の発達障害を受け入れられる最後の時期」と、
同校の特別支援コーディネーター、高井麗子教諭。
発達障害は、早期発見と個人の特性に合わせた支援が不可欠だが、
その輪はまだまだ小さい。
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障害児の進路

全国の盲、ろう、養護学校の高等部卒業生は、約1万2000人(2004年)で、
就職率は20.4%。
障害者雇用促進法は、民間企業(従業員56人以上)に全従業員の1.8%、
国や地方公共団体(職員48人以上)に全職員の2.1%の
身体・知的障害者の雇用を義務づけ。
しかし、1000人以上の企業でも、33.3%しか義務を達成していない(05年)。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060202us41.htm

ES細胞使わず再生医療──関西医大、へその緒の血液から網膜

(日経ネット関西版 3月9日)

関西医科大学や厚生労働省研究班などは、
次世代の再生医療を実現するうえで不可欠な材料とされる
「胚性幹細胞(ES細胞)」を使わない研究成果を発表。
関西医大は、へその緒の血液に含まれる細胞で網膜の一部を再生。
理化学研究所などの厚労省研究班は、尿中の細胞を腎臓の一部に変化。
ES細胞に続く医療材料の開発が加速してきました。

関西医大は、ヒトのへその緒に残る血液中の未熟な細胞をマウスの網膜の下に注入。
2週間後に、網膜を構成する網膜神経細胞の層が新たにできました。
物を見るのに重要な働きをする細胞で、
池原進教授は、「網膜が傷つく病気の治療法の開発に役立てたい」と。
5年内にも、患者で安全性や効果を確認したい考え。

理研や名古屋大学、東京歯科大学などが参加する厚労省研究班
(代表・大島伸一国立長寿医療センター総長)は、
腎臓病患者の尿から採取した細胞を培養し、
腎臓を健康に保つ尿細管の細胞に育てることに成功。
これを、傷んだ腎臓に注入すれば症状悪化を防げる可能性が高い。
3―4年内にも患者への効果を調べます。

産業技術総合研究所などは、ヒトの未熟な歯の細胞でラットの骨や肝臓を再生。
神経細胞の作製にも成功。

http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/31950.html

リサイクル社会に逆行?業者はレンタル、輸出に活路

(読売 3月7日)

電気用品安全法で定められた5年の猶予期間が終わり、
4月1日からテレビや冷蔵庫、音響機器など259品目の家電製品が、
安全性を示す「PSEマーク」が付いていないと販売できなくなります。
特に中古家電を販売している業者は、
4月から販売できなくなる製品を“駆け込み”で安売りするなど対応に追われ、
「直前まで知らず、商売上がったり」と嘆く声も。

■猶予期間

電気用品安全法は、電気製品の安全性を高めるため、
電気用品取締法を改正して2001年4月に施行。
メーカーなどの製造事業者に自主検査などで安全性を確かめて
PSEマークを付けるよう義務付け。
輸入品は、輸入事業者が海外メーカーに検査。
マークのない製品の販売は禁じられるが、品目によって施行後5~10年間は、
マークなしでも販売できる猶予期間。
施行後の新製品のほとんどはマーク付きだが、中古品はマークなしも多い。

■苦悩

ロックミュージック向け楽器が多い石橋楽器渋谷店は、1950年代に作られ、
50万円もするアンプなど、プロやマニア向けの高級楽器が多い。
2月1日からは、マークがない中古品の買い取りを中止。
3月からは割引セールを開始。

販売業者でも、経済産業省に「製造事業者」の登録を届け出て、
自主検査などをすれば、PSEマークを自ら付けられます。
同社も2月に届け出を済ませたが、発火などの事故があった場合は責任を負うため、
自主検査してまでマークを付けるか未定。

■対策

販売できなくなる中古品も、レンタルや無償譲渡、輸出はでき、
こうした分野で苦境を乗り切ろうとする業者も。
全国に約220の中古品店を展開する、生活創庫(浜松市)では、
在庫の中古家電のうち、マークのない商品が7~8割。
4月以降、レンタル事業を始める方針。
一定の保証期間内はレンタルし、期間終了後は無償で譲渡すれば、
電気用品安全法の規制は受けない。

全国8か所で、業者向けに中古品オークションをしているリサイクルマスタージャパン
(静岡県伊東市)は、ベトナムなどに現地法人を設立し、点検した製品を
アジア各国へ輸出することを検討。
同社は、一般家庭や企業から商品を引き取っています。
「製造後5~6年の製品が多い。捨てるより、海外で利用してもらいたい」と。

■周知

経産省は2000年度以降、メーカーや量販店などの業界団体を通じて、
パンフレットの配布や講演会で周知をしてきました。
しかし、リサイクル業者は個人経営が多く、十分には浸透したとは言えない。
担当の製造安全課への問い合わせは、1日に最高150件。

都内のホテルなどから中古家電を引き取り、業者に卸している小川浩一郎さんは、
「2月にPSEマークを知ったばかり。同じ境遇の業者はたくさんいる。
政府は大量の粗大ごみが出てもいいのか」と。
2月に同業者らと「PSE問題を考える会」を結成し、猶予期間の延長を訴えているが、
経産省は、「4月1日に向けて準備してきた業者もあるので、延長はできない」と、
延長に消極的。
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PSEマーク

「Product Safety of Electrical Appliance and Material」略。
電気温水器など基準が厳しい特定電気用品(112品目)にはひし形のマーク、
それ以外の電気用品(338品目)には丸形。

http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20060307nt08.htm

March 20, 2006

広げる障害児支援(12)地域へ一歩“第二の学校”

(読売 2月1日)

障害児が、養護学校と小中学校の両方で学ぶ自治体があります。
「久しぶりに佳奈ちゃんが来てくれました」。
埼玉県熊谷市立石原小学校の音楽室で、4年1組の担任が切り出しました。

高田佳奈ちゃんは、全身に機能障害が。
県立熊谷養護学校に在籍、体調の良い時を選んで、
自宅近くの石原小の音楽の授業にも参加。

体を自由に動かせず、視覚も明暗の区別がつく程度。周りからの情報は耳が頼り。
言葉もしゃべれないため、表情や、手につけた測定器が示す脈拍の変化で
心を読み取るしかない。
そんな佳奈ちゃんが、校内発表会に向けてリコーダーや太鼓の練習を繰り返す
子供たちの間で、時々、笑顔を見せました。

「廊下の物音でも発作を起こすほど音に過敏なのに、不思議なくらい落ち着いている。
同年代の子供たちの声や演奏が、よほど心地よいのでしょう」。
引率した熊谷養護学校の野村春文教諭の顔も、ほころびます。

授業が終わると、養護学校へ戻る佳奈ちゃんの周りに輪ができ、
子供たちは“クラスメート”との別れを惜しむ。
実は、佳奈ちゃんは石原小にも、支援籍と呼ばれる籍があります。

盲・ろう・養護学校の子供たちは、地域の子と交流する機会が極端に少なく、
卒業後も接点を持てないことが多い。
支援籍は、障害者が、健常者と共に生活できるようにする
「ノーマライゼーション」を推進するため、
埼玉県が2004年、熊谷、坂戸両市で試験的に導入。

障害が無ければ、通っていたはずの小中学校にも形式上の籍を設け、
希望すれば教育を受けられます。
逆に、小中学校にいる障害児は、養護学校などに支援籍を置き、
専門の教育が受けられます。

構想段階では、「受け入れ校の負担が大きい」といった異論もあったが、
熊谷市教委の鴨田均・学校教育課長は、
「環境さえ整えれば、子供たちは適応できる」と強調。

5人が支援籍を置く石原小でも、
最初は「どうやって話しかけたらいいの?」といった戸惑いが見られたが、
今では率先して車いすを押す子も。
田尻悟校長は、
「子供は自然体。障害が正しく理解されないことが一番の障害だとわかった」と。

佳奈ちゃんの母、直子さんは元々、
「迷惑をかけるだけだし、本人にもプラスにならない」と二の足を踏んでいました。
しかし、利用してみて、気持ちが前向きに。
町中で名前を呼んで話しかけてくれる人が増え、
「佳奈も地域の一員だとわかってもらえた」。

この制度の利用者は、最初の半年間は21人だったが、今年度は31人。
県教委は新年度も対象自治体を広げ、いずれ全県で導入する考え。
地域全体で、障害児を支える着実な一歩が踏み出されています。
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副学籍や副籍

埼玉県の「支援籍」と同様の取り組みとして、
横浜市では昨年から、市立の盲・ろう・養護学校計4校で「副学籍」をスタート、
18人が地元の小中学校にも通います。
東京都も、昨年度から八王子市とあきる野市で「副籍」モデル事業を始め、
今年度は北区と調布市も加えました。
ただ、学校教育法などは、二つの学校への在籍を認めていない。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060201us41.htm

大豆イソフラボン配合食品、妊婦・子ども「推奨せず」

(読売 3月9日)

大豆に含まれる栄養成分「大豆イソフラボン」を配合した
特定保健用食品について、内閣府食品安全委員会の専門調査会は、
妊婦や子どもの摂取は「推奨できない」とする安全性評価をまとめました。

男性や妊婦以外の女性は、ふだんの食事以外に追加して摂取する
上限量の目安を「1日30ミリ・グラム」と。
ただし、大豆食品自体は「たんぱく質源として健康的」とし、安全性に問題はない。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きがあり、骨粗しょう症や乳がん、
更年期障害などの予防に役立つとされ、特定保健用食品のほか、
錠剤などサプリメント(栄養補助食品)としても市販。

大豆イソフラボンの錠剤を5年間、毎日150ミリ・グラム摂取した女性に、
健康上の問題はないものの、子宮内膜が増える影響が。
さらに、妊娠した実験動物に大量投与した場合、
子宮や胎児の生殖機能に異常がみられたことなども報告。

同調査会で検討を始め、妊婦や子どもが健康食品として毎日摂取した場合、
安全性や健康上の利益が科学的に証明できないと結論。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060309it15.htm

March 19, 2006

広げる障害児支援(11)医療と連携“看護師教員”

(読売 1月31日)

養護学校が〈医療〉と連携する動きが広がっています。

お昼近くなると、学校の一室に子供たちが集合。
車いすの子供やマットに横たわる子供もいて、その鼻からは透明な管がのぞく。
管から栄養液を流す給食の時間。

教師たちは一人ひとりに話しかけ、むずかる子には風船を持たせたり手をさすったり。
肢体不自由児が通う神奈川県立座間養護学校(座間市)に2年前に赴任した
看護師梅崎宮子さんは、驚きながらも感心。
かつて勤務した重度障害者の専門病院では考えられない光景だったから。

「病院では早さと正確さが最優先され、患者が暴れないように押さえつけることも。
でも、学校では時間をかけてでも、その子の様子を見ながら工夫する。
教育の一環なんだと実感しました」。

同校には、脳性マヒなどで食べ物をかんだり、飲み込んだりできない重度障害児が
今年度22人在籍。こうした児童生徒には、栄養注入やたん吸引、酸素吸入などの
「医療的ケア」が不可欠だが、それを誰が担うかは長年の課題。

医師法では、医師や看護師にしか許されない医療行為とされ、
例外は家族が行う場合だけ。このため、保護者が学校に付き添うことが多く、
その負担は計り知れなかったです。

打開策として、神奈川県教委が2003年度に導入したのが、
養護学校の「巡回診療制度」。
ろう学校と養護学校の計10校を対象に、医師1、2人ずつが月1度のペースで巡回。
児童生徒を診察し、梅崎さんのように各校1、2人ずつ常駐する看護師17人に
指示を出す仕組み。

臨時教員の梅崎さんは教員免許を持たないが、県内のみの特別免許を。
ただ、一般教員の数は削減。
県教委事務局で制度構築にあたった座間養護学校の羽中田正叔教頭は、
「異論も当然ありましたが、医師や看護師に丸投げするのはやめようと」。

こうした実態は全国共通の問題で、文部科学省は1998年度から、
非常勤看護師の配置や、医師の指導のもとで一定の研修を受けた教師が
医療的ケアを行うモデル事業を実施。
神奈川県の巡回診療も、この取り組みの中から生まれました。

この事業で事故が起きなかったことから、厚生労働省は04年10月、
養護学校での栄養注入、たん吸引、自己導尿の3種類に限り、教員が行うことを容認。
座間養護学校の杉尾信孝校長は、
「教師は医療的ケアを通じ、健康状態をきちんと把握できるようになった。
子供たちも、親が付き添わないことで、自立心の向上につながるはずです」と。

医療機器の進歩に伴い、学校に通う重度障害児はさらに増えると予想。
行政の対応は、ようやく現場の現実に追いついたばかり。
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医療的ケア

教員が行う場合、保護者と主治医の同意と、看護師の常駐が条件。
2003年現在、全国の盲、ろう、養護学校在学者の5.7%(約5300人)が必要。
教員に認められた3種類のうち、自己導尿は昨年7月から、
条件を満たさなくてもできるように。
気管切開部の管理など教員が行えない処置も多く、看護師の増員を求める声も。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060131us41.htm

論文引用トップに阪大教授 日本人が上位に7人

(河北新報 2月28日)

学術情報会社トムソンコーポレーションは、
2003-05年に出された世界の論文の中で、
極めて引用回数が多い論文をたくさん書いた“ホットな研究者”の第1位は、
免疫学分野の審良静男大阪大教授だったと発表。

03年11月~05年10月に出された論文で、05年9、10月に引用された回数を集計。
分野別に上位0・1%に入った論文を研究者ごとに数えました。
審良教授は、生物が持つ自然免疫システムに関する研究の第一人者で、
11本の論文が最高61回引用。

ほか上位21人までには、
高エネルギー加速器研究機構(茨城県)とニュートリノ観測装置
スーパーカミオカンデ(岐阜県)で実験を進めている物理学の研究グループから、
田村詔生新潟大教授が8本で2位になるなど、6人の研究者が名を連ねました。

他の5人は、渡辺靖志東京工業大教授、片山伸彦・高エネ研教授、
羽澄昌史同助教授、飯嶋徹名古屋大助教授、岡部壮志名大研究員。

http://www.kahoku.co.jp/news/2006/02/2006022801002653.htm

東大:行動規範と規則を発表 論文ねつ造疑惑などに対応

(毎日 3月11日)

東京大学(小宮山宏学長)は、科学研究に携わる教職員や同大の施設利用者に
対する行動規範と規則を発表。
学内外の専門家による「科学研究行動規範委員会」を新設し、
委員会内に不正の告発を受け付ける窓口を置くことなどを盛り込みました。
東大では昨年、工学系研究科教授らによる論文ねつ造疑惑が発覚し、
行動規範の明文化作業を進めていました。

行動規範は3項目、
1)透明性と説明性を自律的に保証し、高い倫理観を持つ
2)ねつ造、改ざん、盗用をせず研究の科学的根拠を明らかにする
3)十分な説明責任を果たし、研究成果の客観性を保証する

4月1日に施行する規則では、不正行為の告発を匿名でも受け付け、
速やかに調査することを定めました。

小宮山学長は、「行動規範は、科学研究に携わる者すべてが血肉化しているはず。
違反行為に対して、いっそう厳正かつ確実な対応をするため、明文化する」と。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20060311k0000m040030000c.html

March 18, 2006

広げる障害児支援(10)教え方 子供の数だけ

広げる障害児支援(10)教え方 子供の数だけ

「えじそんくらぶ」代表 高山恵子さんに聞く

発明王の名を冠した「えじそんくらぶ」代表。
地元の埼玉県で、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の人やその家族の支援を
始めて8年が過ぎ、会員は全国に約1200人。
ADHDをきっかけにたくさんの人と会い、語り合えるのが楽しくて仕方ないという。

「エジソンも、ADHDだったと。『集団行動が苦手な困った子』と見られがちだが、
固定観念を捨てて欲しい」。
実は、高山さんもADHD。
講演会の講師を務める時には、いつも手元にタイマーを置く。
夢中になると話が止まらなくなり、時間の管理が出来ない。

小学生のころは、計算問題でプラスとマイナスを見間違えました。
興味のない授業は集中力をすぐなくし、忘れ物も多く、母親がよく届けに。
それでも、いい先生がいたから、落ち込むことは少なかったです。

小学校のある担任は、休み時間に「次の授業で使うものを調べて、
忘れものがあったら今のうちに友達から借りてきたら」と。
中学校では、夏休みの自由研究の締め切りを延ばして励ましてくれました。
1週間遅れで提出した研究は、県のコンクールで賞を取りました。

「ADHDという言葉も知られていませんでしたが、
その子にあった対応をし、やる気を引き出す先生がたくさんいた。今もいます。
障害の有無ではなく、『子供はみんな同じじゃない。違う子がいて当たり前』と
認識することが出発点だと思います」。

薬剤師を目指して進んだ大学の薬学部では、挫折も。
実験で、硫酸と塩酸を間違えたことも。
ついたあだ名は「ずれ子ちゃん」。
自分には向いていないと思い、卒業後、得意だった英語の塾を開きました。

会話に力を入れ、遊び感覚で取り組める教材を使いました。
例えば「山手線ゲーム」のように、輪になっておもちゃの時限爆弾を回しながら、
動物の単語を次々と言っていく。
学校になじめない子も喜んで通い、小学生で英検3級を取る子も。

「今から思えば、試行錯誤しながら、学習障害やADHDの子の教育方法を
自然に取り入れていた。子供は生きた教材ですね」。

「真剣に教育学を勉強しよう」と思い立ち、
1995年、米国の大学院に留学。
専攻は普通教育なのに、「特殊教育」が必修科目だったことに驚きました。
その講義で、初めてADHDという言葉を知りました。
「自分がそうかもしれない」と興味を持ち、すぐに専攻を特殊教育に。

3年半の留学中、最も印象に残った講義が「いいテスト、悪いテスト」。
解答欄がわかりづらい用紙、「○○でないものを選べ」という勘違いしやすい設問は、
ADHDにとって「悪いテスト」で、教師は作ってはいけない。
かつて、自分が結果を出せなかったものばかり。

「テストが悪かったんだと、勇気づけられました。
子供に合わせ、教え方を変える大切さを学びました。
発達障害の子は、学習スタイルに非常に偏りがあり、
『単語は書いて覚えるものだ』と強制しても、できない子もいる。
一つの授業の中でも、視覚型、聴覚型、体得型など違う手法を取り入れ、
使い分けるべきです」。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060128us41.htm

「禅カウンセリング」など実施 花園大、センター開所式

(京都新聞 2月27日)

花園大(京都市中京区)で、心理カウンセリングセンターの開所式が行われました。
臨済禅に基づく教学精神を生かした「禅カウンセリング」も実施、
地域の子育て施設や企業との連携にも積極的に取り組むという。

大学院社会福祉研究科での臨床心理士養成課程設置にあわせ、業務を開始。
無聖館地下に相談室やプレイルームなどがあり、
専任のカウンセラーや大学院生による絵画や箱庭、遊具を用いたカウンセリング、
和室では座禅で心を解きほぐすカウンセリングも実施。

花園大と中京区の保育所などでつくる中京保育研究会を始め、
地域の企業、団体とも連携、子育て支援から高齢者問題まで
幅広く社会的課題に取り組みます。

阿部浩三学長は、
「人の心身を整えるのが仏教であり、カウンセリングには仏教的な視野がある。
広く社会に役に立てるような働きかけをしたい」と。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006022700123&genre=O1&area=K10

March 17, 2006

広げる障害児支援(9)種別超えた総合化 模索

(読売 1月27日)

障害の種別を超え、養護学校の総合化を図る自治体があります。
京都市立西総合養護学校の朝は、4台のスクールバスの到着で始まります。
どのバスにも小学生から高校生まで、知的障害や肢体不自由、
その両方を伴う児童・生徒が乗っています。
そのうち1台から駆け降りた中学1年の男子生徒は毎朝、
隣のバスのドアの前に向かうのが日課に。
クラスメートの男児が乗る車いすを押して一緒に教室へ向かうため。

男子生徒は知的障害があり、小学校になじめなかったです。
一方、車いすの男児は小学生時代、肢体不自由養護学校に通い、知的障害も。
「予想がつかない行動をしかねない子供と、動作に制限がある肢体不自由児を
一緒に学ばせることに、事故を心配する声は確かにありました。
でも子供たちの適応力は予想以上です」
朝野浩校長は、同校を含む京都市の「総合制・地域制」養護学校の旗振り役。

西総合養護学校は、もともと知的障害児が対象で、
市内の知的障害児は同校か、もう1校ある同種の養護学校に通っています。
一方、肢体不自由児の受け皿は1校のみで、
片道2時間以上かけて通学する子供もいました。
それを変えたのが、京都市教委が2004年に導入した「総合制・地域制」。

「養護学校のうち、知的障害と肢体不自由の枠を取り払い、
新設する1校を加えた計4校で、市内を4学区に分割しました」と。
その結果、初年度は児童・生徒456人のうち約半数が自宅近くの養護学校に転校、
通学時間は最長でも1時間に短縮。
文部科学省は、こうした形態の養護学校を「特別支援学校」と。
京都市の養護学校も同省の研究校。

その理念は、障害の種別にかかわりなく、
個々の子供に合わせた教育を推進することだが、現実的な問題も。
養護学校に通う児童・生徒の半数近く、肢体不自由養護学校に限ると、
4分の3が知的障害などの重複障害があります。

背景には、普通学校の受け入れが進み、授業が理解できる障害児が
普通学校に進学する一方、医療機器の発達などで重度障害児が
養護学校に通えるようになりました。
その結果、従来の養護学校では対応しづらくなりました。

特別支援学校は、地域の障害児教育の拠点としても期待。
京都市立総合養護学校PTA連絡会長の沢田公美さんは、
「この学校を中心に、普通学校で障害に悩む子供や保護者も支えていくことで、
子供たちが元気に暮らせる地域を作っていきたい」と。

さまざまな障害児が混在する教室で、従来の教員数のまま対応できるのか
といった声は根強い。
専門的な教育手法が必要な盲、ろう学校などとの総合化は難しいとの意見も。
障害児にとって、理想の学校はどうあるべきか?関係者たちの模索は続きます。
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特別支援学校

複数の障害に対応できる学校で、文部科学省は2007年度の制度化を目指し、
学校教育法の改正案を提出する方針。
障害児は現在、盲、ろう、知的障害、肢体不自由、病弱の5種類の障害ごとに、
専門の盲、ろう学校と養護学校がそれぞれ受け入れているが、
この枠組みを見直す。
ただ、特定の障害に対応した学校の存続も認めるなど、弾力的な運営になりそう。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060127us41.htm

緑茶が脳に対して驚くべき効果を発揮する可能性

(WebMD Medical News 2月17日)

緑茶をよく飲む高齢者は、飲まない人に比べて頭が冴えている可能性が。

年齢70歳以上の日本人約1,000人を対象とし、
被験者は、記憶、見当識、命令遂行能力、注意からなる意識状態の試験を受け、
また緑茶等の飲料をどの程度の頻度で飲むかを研究者に申告。

上記の試験スコアに基づいた場合、緑茶を最も多く飲むと申告した群では、
認知障害を示す割合が最も低かったと。

●どのくらいの緑茶が有効か?

東北大学医学部社会医学講座公衆衛生学分野の栗山進一博士は、
1日2杯以上緑茶を飲むことは、認知障害のリスクが最も低いことと相関。
1杯の緑茶を飲む回数が週3回以下の人と比較した場合、
1日2杯以上緑茶を飲む人では試験スコアが認知障害範囲である割合が54%低い。

これよりも緑茶を飲む回数が低い場合でも、結果はそれほど悪くはなく、
1杯の緑茶を週4-6回飲む人では、1杯の緑茶を飲む回数が週3回以下の人に比べ
認知障害を示す割合が38%低かったです。

コーヒー、紅茶、ウーロン茶では同じ結果は認められず。
緑茶は、日本では一般的な飲料。
参加者10人中7人以上が、緑茶を1日に2杯以上飲むと報告。

●茶葉の知識

本試験では、緑茶が高齢者の頭脳の冴えの原因であることは証明されていません。
研究者らは、試験のためにお茶の飲み方を変えるようにはせず、
その代わりに認知能力試験のスコアと茶の摂取習慣を調査。

データは1回のみ収集され、参加者の茶の摂取習慣が生涯続いているものかどうか、
また試験スコアが経時的に変化したかどうかは不明。
栗山博士らは、認知障害に関連する因子として、糖尿病、喫煙、高年齢等を考慮。
また、身体活動、社会とのつながり、魚、野菜の摂取状況、
自己申告による全体的な健康状態など意義がある可能性がある習慣について調整。

上記のすべての因子について考慮した後でも、
依然として高度の緑茶の摂取は認知障害のリスクが低いことに関連。

●次の段階

「われわれの知る限り、この試験は、緑茶の摂取とヒトの認知機能との関係を検討した
最初の試験である」と栗山博士らは記述。
緑茶に含まれる天然化合物、特にEGCG(エピガロカテキン-3-ガレート)という
化学物質が動物における脳疾患の実験において有望。

しかし、緑茶に含まれる他の成分が脳に役立っている可能性も。
例えば、日本人はしばしば緑茶を飲みながら社交します。
社交的であることは、脳に良いことである可能性が。
さらに、健康な人は緑茶を飲む割合が高いのかもしれないです。
健康状態がよいので脳も健康である、ということであるかもしれないです。

Kuriyama, S. The American Journal of Clinical Nutrition, Feb. 1, 2006; vol 83: pp 355-361.

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=28252&categoryId=580&sourceType=SPECIALTY

宇宙飛行士:3人が会見「宇宙へ行けると信じている」

(毎日 3月8日)

国際宇宙ステーションの建設や船外活動(宇宙遊泳)に携わることができる
搭乗運用技術者(MS)になった日本人宇宙飛行士3人が、会見。
「いつかは宇宙へ行けると信じている。宇宙ステーション計画に貢献したい」と。

3人は宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」で働くことが期待されている
古川聡さん(41)、星出彰彦さん(37)、山崎直子さん(35)。
約2年間の米国での訓練を経て先月、MSの資格を取得。

古川さんは、「宇宙へ行きたいのは本能というか、あこがれ。宇宙から地球を見たい。
そしていつかは月から地球を見たい」と。
「火星へ行くのは私の時代には難しいかもしれないが、月や火星を目指す
日本人飛行士として貢献していきたい」(星出さん)。
「技術者としてきぼう開発に携わった私は、たくさんの人の苦労を知っている。
きぼうの建設、運用にぜひ貢献したい」(山崎さん)と、熱い思いを語りました。

3人は今後、ロボットアームや船外活動の本格的な訓練を受け、
07~08年に予定されているきぼうの建設、運用への参加を目指します。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/news/20060309k0000m040070000c.html

March 16, 2006

文科省がフリーペーパー、デートにお勧め!!

(東京新聞 3月10日)

文部科学省は、「デートで使える科学ネタ」を紹介したフリーペーパー
「サイエンス・ウォーカー」を初めてつくります。
今月末発行の都市情報誌「東京ウォーカー」、「東海ウォーカー」(角川書店)ほか、
首都圏などの駅やコンビニエンスストアなどで配布。

科学技術週間(4月17日~23日)に合わせて企画。
大人の科学技術離れがいわれる中、二十代、三十代にも受け入れてもらえるよう、
若者に人気のフリーペーパーのスタイルに頼り、テーマは「カップルで楽しむ」と。

サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、日本チームが使うユニホームや、
スタジアムの外壁に使われた日本メーカーの素材に隠れた科学技術を取り上げ、
デートの時に使える話題として提供。
自宅でプラネタリウムを楽しむ装置なども紹介し、
紙面的にも“お役所”らしくないレイアウトに仕上げました。
A4判、十六ページ。百万部作製。

現時点では、今回だけの試みという。
文科省基盤政策課は、「ふだん何げなく使っている物の中に、
最新の科学技術が使われていることを感じてほしい。
こんな雑誌を出したい、というところが現れることも期待したい」と。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060310/eve_____sya_____003.shtml

広げる障害児支援(8)理解と環境 学校格差

(読売 1月26日)

保護者と学校の微妙な関係が、投書から浮き彫りに。
「以前から(発達障害の)兆候はありました。保護者によって反応は様々なので、
学校側からは言えなかった。お母さんから話してくれてよかったです」
神奈川県の小学4年生の母親が、「ひょっとして息子は」と教師に相談した時、
返ってきた言葉です。

数字に対するものすごい興味、好きなことへの異常なまでの集中力、
びっくりするほどの記憶力――。
「うちの子って天才?」と思う反面、相手の気持ちを理解できず、人のいやがることを。
何でも詳しく知っていないと不安で仕方がない。じっとしていられず、順番が守れない。
「漠然と何か違うと感じながら、何でもないという願いもあったかも。
いま本人をとても苦しめる結果になっています」

相談のきっかけは友達とのトラブル。
「クラスで責められても、本人は理解できず、一人で耐えて来た。
私は息子に怒ってばかりで、自分のしつけが悪いのだと、いらいらしていました」
投書は、「見ただけではわからない障害を色々な人に理解してもらいたい」と。

授業が始まっても教室に帰らず、図鑑の奥付を次々と暗記している子、
かんしゃくを起こし、ひっくり返る子……。
埼玉県の女性は、小中学校の図書館で補助員をしていた当時の出会いを。

その後、通常学級にいる発達障害児を支援する教員も経験。
「障害に対する受容度に差があり、保護者の思いには気を使った。
支援が入ることで周囲から特別視される心配があり、教員自身が反感を買う場合も。
学校側が支援を申し出る際、両親を怒らせてしまう例も」

保護者からの切実な訴えで、障害に対する理解の格差もわかります。
「担任の不適切な対応で、子供が『死にたい。僕は悪い子なんだ』と言うように」
(東京都、小学1年の母)、「先生が知識不足で頼りにならない」
(北海道、小学4年の母)、「通常学級にいられない子で登校拒否になっている。
支援教室設置をお願いしたが、教育委員会は『自分たちで教師を探せ』と。
他に発達障害の子2人が転校した」(千葉県、小1の母)。

小学校に入学する奈良県の自閉症児の母は、
「悩んだ末、障害児学級に籍を置くことに。校長に『安心して任せてほしい』と言われ、
先生方の熱心さにかけてみようと思った」。
兵庫県の女性も、「3歳で保育所の先生が障害に気付いてくれた。
自治体や小学校から何度も電話をもらい、会って話も聞いてくれた」。

障害は、早期の発見と支援が重要とされるが、
別の女性から、「自然に学ぶのが苦手な子がいることを理解してほしい。
意思疎通がうまくいかない子には、外国人と接するように立ち止まって考えて」と。

「特別支援教育は、障害児教育の延長線で語るべきではない。
普通学級にいる我が子も、自分の障害を知らず、特別な存在とは思っていない。
支援教育の対象児より、問題を抱える子がいる。障害の有無にかかわらず、
個人のニーズにあった教育が、どれだけ実践できるかがカギ」と京都の女性。

この理想がどこまで浸透するのか??現状は心もとない。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060126us41.htm

March 15, 2006

広げる障害児支援(7)「機会均等」へ講義工夫

(読売 1月25日)

講義に工夫を凝らす大学も出てきました。
弱視者用の単眼鏡をのぞいていた男子学生の動きが急に止まりました。
教員の板書が、黒板のあちこちに飛び、
パソコンからはブザー音が響き、画面が暗転しました。

広島大が作成し、教員らに配った事例集「授業における情報保障」の一コマ。
ブザー音と画面暗転は「悪い講義」を示し、
障害ある学生に配慮した講義を動画像で紹介。

出演しているのは、広島大の教員と学生らで、
単眼鏡の男子学生とまったく同じ悩みを持つのが、
理学部数学科3年生の村井大介さん。
村井さんは、単眼鏡で黒板の字はかろうじて見えるが、
視界に入るのは教師の手元周辺の狭い範囲でしかない。

村井さんが志望する数学科がある大学の中で、広島大を受験したのには理由が。
「20校から大学案内を取り寄せましたが、
支援の中身や手順がしっかり書いてあったのは広島大だけ」

同大では、どんな支援や配慮が必要か、各学部の代表教員らが学生と
入学前から話し合う「障害学生就学支援委員会」があります。
村井さんの場合、教室最前列を指定席として確保し、
配布するプリントは2倍に拡大コピー。
板書が多い講義は、その場で板書内容を確認できるよう
学生ボランティアが隣に座り、大きな字でノートを取ります。

受け入れ態勢が強化されたのは2000年度からで、
全盲の学生と高度難聴の学生が1人ずつ入学したことがきっかけに。

「ボランティア活動室」では、障害者支援用のパソコンなどが並び、
障害者の自習やボランティアとの交流の場に。
01年度には、ボランティア育成のための講義も開講。
同支援委員長の吉原正治教授は、
「学生の善意に頼っているだけでは、必要な時、人材を確保できない恐れが。
学生が障害に目を向けるきっかけにもしたかった」と。
学力はありながら、読み書きが困難な学習障害(LD)などにも対応していくつもり。

「日本学生支援機構」が大学、短大、高等専門学校など
国内すべての高等教育機関を対象に行った調査では、
障害のある学生5444人のうち、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの
発達障害や精神障害など「その他」の学生が、10・2%。

広島大では05年度、障害者は17人、発達障害関係の相談はない。
しかし、LDやADHDなどの児童・生徒が「特別支援教育」の充実で実力を発揮し、
高等教育へ進むケースは今後増えると予想。

「これまでの大学は一方的な教え方で、ついてこれない者が悪いという風潮が。
能力とやる気がある者には、どんな障害があろうとも講義を保障しなければならない」
吉原教授の言葉は、「全入時代」を迎える大学の生き残り策も先取りしています。
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日本学生支援機構の調査

1115校を対象に昨年5月現在で実施し、回収率は90.5%。
障害の種類は、「肢体不自由」(31.2%)、「病弱・虚弱」(24.4%)、
「聴覚・言語」(21.3%)、「視覚」(9.4%)の順。
専門組織を設置している学校は11.4%。
講義で要約筆記や手話通訳などを行っているのも20.6%と、まだ低い。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060125us41.htm

高齢者の死亡0・4%減少 インフルエンザワクチンで

(共同通信社 2月27日)

インフルエンザワクチンの接種を受ける高齢者の人数が1%増えると、
インフルエンザに伴う死亡は0・4%減るとする研究結果を、
国立感染症研究所感染症情報センターの大日康史・主任研究官が発表。

厚生労働省は、高齢者のワクチン接種を公費補助。
今回の調査では、発症予防効果までは分析できていないが、
大日研究官は、「発症しても、重症化を防いで死亡を減らす効果がある」と。

冬には、インフルエンザに伴う肺炎や慢性疾患の悪化で死亡する患者が増えます。
死亡者全体に占める、こうした死亡の割合は「超過死亡」と呼ばれ、
インフルエンザの流行規模を示す目安に。

大日研究官は、厚生労働省研究班が全国約5000の医療機関にアンケートして
推計した高齢者の接種率と、独自に算出した超過死亡を比較。
2000-01年冬から4シーズンで、接種率は19%から52%に上昇する一方、
超過死亡は1・4%から0・3%に下がっていました。

都道府県別のデータを分析したところ、接種を受ける高齢者の人数が1%増えると、
超過死亡は0・4%減るとの結果が。

大流行で超過死亡が3・4%だった02-03年の場合、
接種率が低い自治体は超過死亡が多く、
接種率が高い自治体は超過死亡が抑えられる傾向に。

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=28341&categoryId=&sourceType=GENERAL

「ガン医療」「ロボット」…62科学技術、集中投資へ

(読売 3月11日)

政府の総合科学技術会議(議長・小泉首相)は、
第3期科学技術基本計画(2006~10年度)にあたる5年間に集中投資すべき、
「革新的がん医療」「ロボット中核技術」など62テーマを選定。
22日の同会議本会議で決定。

テーマの選定は、ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテク・材料の
「重点推進4分野」と、エネルギー、ものづくり、社会基盤、フロンティアの
「推進4分野」の中から、国際競争への対応、安全保障への貢献などを基準。

62テーマの06年度予算は、総額3000億円で、
全科学技術予算3兆6000億円の8%程度だが、
毎年度、大幅な増額を進める方針。

同会議は、第3期計画中に取り組む研究開発課題約280件について、
達成すべき成果目標を設定し、研究の加速を狙っています。
ロケットの打ち上げ成功率90%達成(2010年まで)、
アレルギー疾患の克服(2015年まで)、
新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)などの感染症に対する
適切な医療の提供(同)、
家事の手伝いや介護のできるロボットの実現(2025年まで)など。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060311i301.htm

March 14, 2006

広げる障害児支援(6)大学の環境整備進む

(読売 1月24日)

大学での教育環境も整いつつあります。
「盲、ろう、養護学校だけでなく、普通学級の中にも支援の必要な子供たちがいます」
福岡県宗像市の福岡教育大学で、1年生約70人を前に、
猪狩恵美子教授が穏やかに語りかけました。
障害児教育に関して幅広く基礎的なことを半年間学ぶ「障害児教育と介護入門」。
全国に先駆け、7年前から教員免許取得を目指す全学生の必修に。

この日のテーマは、「肢体不自由の理解と指導」。
前半は、車いすの使い方や車いすの子供への接し方などをテキストで学び、
後半は、キャンパス内の道路で車いすを体験。
初体験の学生も多く、階段や路上の障害物に悪戦苦闘。

福岡教育大には、障害児治療教育センターがあり、
機能訓練など、障害児への無料臨床サービスも提供。
このサービスにも、希望する学生が、障害児の保護者の了解を得て加わります。
木船憲幸教授は、「学校では、子供の障害の有無に関係なく、
一人ひとりに対応する力が必要。体験は、人間性の幅も広げる」と。

娘の沙樹さんが養護学校に通う橋本令子さんは、
「学生さんとの交流も、娘の精神的な成長につながる。
放課後に遊びに行くような感覚で、娘はセンターに行くのを楽しみにしています」と。
脳性まひで、歩行器を使わないと動けない沙樹さんのために、
学生たちは手作りのポストを作りました。
年賀状を作り、歩行器を使って移動し、ポストに投函する訓練の流れに、
学生たちのアイデアが取り込まれました。

春から養護学校の教諭になる北島美香さんは、
「訓練の計画作りから反省会まであって、記録も残すので勉強になる。
子供が楽しみながら出来る授業を工夫したい」と。

通信制の星槎大学(本校・北海道芦別市)は、
LD(学習障害)児など、発達障害児の指導法を中心に学べる
特別支援教育専門コースを設けました。
在学生約760人の半分近くが現役教諭。
スクーリング(面接授業)は、テレビ会議システムを使って全国14か所で受講。

兵庫県明石市立小学校の竹本恵美教諭が、通信制大学で学ぶ動機として、
「障害児学級(養護学級)の担任だが、普通免許しか持っておらず、
以前から知識不足を感じていた。単発の研修会ではなく、
1度はしっかりと腰を据えて、専門的に学びたかった」 と。

スクーリングで、教師や障害児の親など、様々な立場の同級生と
情報交換が出来るのも利点。
同大の講師に、「1度4年間の教育を受けて、一生食おうなんて、
企業では考えられない。絶えず社員がスキルアップを図ろうと必死だ。
教師だけが今のままでいいというわけにはいかないよ」と。

授業料やスクーリング会場までの交通費など、自腹を切って学ぶのも、
この言葉が胸に焼き付いているから。
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特殊教育免許

全国約5万3000人の盲・ろう・養護学校の教員のうち、
勤務校の特殊教育免許を持つのは約55%(2004年5月現在)。
教育職員免許法が、普通免許での勤務を認めているため。
文部科学省は、特別支援教育を担う教員には幅広く基礎的な知識が必要で、
盲・ろう・養護学校の免許の総合化も検討。
05年4月現在、特殊教育関係の教職課程を置く大学・短大は110校。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060124us41.htm

白血球数と癌死亡率が関連

(Medscape Medical News 1月24日)

癌死亡率は、ベースライン検査での白血球数増加群で高く、
アスピリン連用者(週3回以上服用)ではその死亡率は下げられていた、
という大規模コホート研究の結果が報告。

シンガポール国立大学のAnoop Shankarらは、
「炎症は、癌の発生および増大に関与。しかし炎症の全身マーカーが癌についての
予測因子となるかどうかは知られていないので、
末梢血中白血球数と癌死亡率の関連につき前向きに調査した」と。

コホート研究は、オーストラリア・シドニー西部ブルーマウンテンズ地域の住民を
対象として、1992年~1994年に実施。
癌を有していない49歳~84歳の成人3,189例に追跡。
主要エンドポイントは、2001年の生存調査で明らかとなった癌死亡率。

ベースラインの白血球数増加と癌による死亡率に関連が認められました。
年齢、性別、学歴、BMI、ヘマトクリット値、飲酒量、運動習慣、喫煙習慣、
アスピリン服用の有無、耐糖能低下の有無、空腹時血糖値の各因子で調整後、
白血球数が上位 1/4 群(7,400cells/μL以上)では、
下位 1/4(5,300cells/μL未満)群に比べ、
多変量解析による癌死亡の相対危険度は、1.73 に。

サブグループ解析では、白血球数が上位 1/4 の対象者群の癌死亡相対危険度は、
耐糖能低下を有する群で 3.03 と、耐糖能正常群の 1.68 に比べ、
とくにその危険が高かった。
白血球数増加と耐糖能低下を有する対象者群を、さらにアスピリン服用で分けると、
アスピリンを連用しない群(週2回以下)では、連用群(週3回以上)と比べ、
癌死亡の相対危険度が 2.42 に。

「炎症マーカーである末梢血中の白血球数と、その後の癌死亡率との関連について、
新しい疫学的エビデンスを提供するものである」と。
「喫煙習慣について調整後も、白血球数は癌死亡率との関連が認められた。
サブグループ解析では非喫煙者も関連が認められ、
白血球数が癌死亡率と関連している結果を喫煙の影響のみでは説明できない」。

白血球数が増加している対象者のうち、
アスピリン非連用者では連用者よりも癌死亡率が高く、白血球数増加の場合、
アスピリンが有する癌に対する防御効果が大きくなっている可能性が。

今回の研究には、いくつかの制約も。
癌の部位別死亡率を算定する適切な追跡情報がなかったこと、
喫煙、飲酒、身体活動のような重要な共変量は面接のみであったこと、
心血管疾患など結果に影響しうるの合併症が起こったこと、
平均年齢が65.9歳と高く、他の年齢群に一般化しにくいこと、
ベースライン時に癌と診断されない、症状を有しない患者に限った知見ということ。

「炎症と癌死亡率とのつながりについて、重要な疫学的エビデンスを新たに提供。
局所での炎症が、腫瘍の増大に関連することは以前から知られていたが、
それが全身炎症マーカーとしての白血球増加として現れている」と。

Arch Intern Med. 2006;166:188-194

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=28105&categoryId=580&sourceType=SPECIALTY

March 13, 2006

広げる障害児支援(5)親の経験 教師も“一目”

(読売 1月21日)

東京自閉症センター理事長、日野君子さんに聞く。

「教師は親の体験談に耳を傾けて」と、
日野君子・東京自閉症センター理事長が訴えます。

知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス」。
昨年、長野県で開かれた冬季世界大会のスピードスケートで、
長男の暁生さんが金メダルに。フィギュアで出場した前回大会に続く金メダル。
順位を競う趣旨の大会ではないが、たくましく育った姿に、涙がこみ上げました。

暁生さんは、知的障害を伴う自閉症。
ぜんそくの症状もあって中学の時に入院、治療の一環として体を鍛え始めました。
腕立て、腹筋、背筋を毎晩120回ずつ。
以来、発作の時以外は欠かしたことがなく、スケートと水泳も始めました。
「一つの事にこだわる自閉症の特徴が、スポーツにうまく合ったようです。
障害だからと否定的に考えるのではなく、いい方向へ導くことが大切です」

東京都大田区で、夫が経営する音響機器会社の役員を務めながら、
子供3人を育てました。
暁生さんの異変に気付いたのは、1歳を過ぎたころ。
テレビのコマーシャルには反応するのに、名前を呼んでも振り向かない。
2歳半までに平仮名と100までの数字を覚えたが、会話はほとんどできない。
3歳のころから、目を離すとすぐいなくなりました。
数に強い興味があり、好きな番号のついた団地やマンションの部屋に上がり込み、
そこで電話帳をめくっていることが幾度となくありました。

「謝りに行くたびに、息子が自閉症であることを説明し、
『また同じことをしたら、きつくしかってください』と頼みました。
ほかの子なら1回言えばわかることも、100回言っても理解できないことが。
そういう子だと知ってもらった上で、周りの人たちに、しつけを手伝ってもらおうと」

仕事も子育ても忙しかったが、小学校ではPTAの役員を志願し、
自閉症児の「親の会」の活動にも積極的にかかわりました。
学校に対して、細かいことを言えばきりがない。
だが、自宅のある大田区は健常児と一緒に学ぶ統合教育に熱心で、
大勢の人から優しさをもらい、その恩返しがしたいと考えました。

とはいえ、障害者に対する誤解は根強い。
暁生さんは5年ほど前、勤務先の工場で、何度か殴られました。
体の傷に気付いたが、本人は何も言わない。
経営者に説明を求めると、「愛のムチだ」と言い放ったため、辞めさせました。

暁生さんはいま、台東区にある別の工場で働いています。
自宅から勤務先まで1人で電車通勤し、スポーツを楽しむ。
ささやかながら充実した日々です。

君子さんは、発達障害関係の講演会に講師として呼ばれることが多くなり、
暴力を受けたことを暁生さんが打ち明けた話をし、訴えました。
「先生もこれまで築き上げた子供への接し方があるでしょうが、
その子の特徴を知る親の接し方もどんどん聞いて取り入れて欲しい。
専門家の話も大切ですが、親は障害者が生まれた瞬間からかかわり、
ともに歩んできた訳ですから」
うれしかったのは、講演を聞いた教師から「とても参考になりました」と感謝されたこと。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060121us41.htm

運動誘発性鼻炎はスポーツ選手によく認められる

(Medscape Medical News 2月22日)

運動誘発性鼻炎(EIR)、特に鼻漏はスポーツ選手に多いという結果が、
『Annals of Allergy & Asthma Immunology』に報告。
この症状は、基礎的アレルギーの有無にかかわらず発生するものと。

コロラドアレルギー・喘息・免疫クリニックのWilliam S. SilversとJill A. Pooleは、
「運動が、喘息、蕁麻疹、過敏症などのアレルギー性疾患を誘発することは定説だが、
鼻炎に対する運動の効果については十分に報告されていない」と。
「EIRは、これまで注目されなかったが、個人的経験では、
屋内および屋外の運動が鼻に影響を及ぼすこと、
逆に言えば鼻炎症状が運動に影響を及ぼす可能性が認められている。
患者は、よくこの疾患を訴え、治療を求めていると考えられる」。

アレルギー免疫療法を受けている成人および地域のスポーツクラブの会員に
自己記入質問票を配布。
調査対象とした項目は、屋内で発生する鼻症状(鼻水、鼻充血、後鼻漏)と、
鼻炎が運動に有害作用を及ぼすという認識。

検討した164例のうち、66例(40%)に、
屋内EIRが運動能力に有害作用を及ぼしていることが示されました。
こうした知見は、鼻アレルギー患者で鼻アレルギーのない者より
高頻度で認められました(53.1%対27.7%)。
屋内運動で鼻炎が悪化すると報告した61.0%のうち、
最も報告頻度が高い症状は鼻漏(48.8%)。

屋内EIRは、鼻アレルギー患者で鼻アレルギーのない者より
発生頻度が高い(69.1%対53.0%)。屋外EIRは、全集団の56.1%に発生。
鼻アレルギーのない者より鼻アレルギー患者の方が、
屋外運動による鼻炎を有意に多く報告(71.6%対41.0%)。

研究の限界としては、
鼻アレルギーが自己報告だったこと、
種々の抗アレルギー薬の役割とEIRについて確たる結論が導けなかったこと、
想起バイアスの可能性、ベースライン時点での症状に関するデータがないこと、
質問票調査の有効性評価を行っていないこと、
回答者が主に非ヒスパニック系の白人女性であったこと、
一般化可能性の制限が挙げられます。

「運動誘発性鼻炎、主に鼻漏は鼻アレルギーの有無に関係なく
スポーツ選手によく発生する。屋内運動および屋外運動に特有の既往歴により、
いずれも完全な鼻炎既往歴の一部とみなす必要性が生じ、
これにより具体的治療を指示することができる」。

Ann Allergy Asthma Immunol. 2006;96:334-340

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=28325&categoryId=580&sourceType=SPECIALTY

March 12, 2006

鳥インフルエンザ予防にキムチ酵素エアコンを開発

(exciteニュース 2月17日)

韓国LGエレクトロニクス社は、
国民食キムチの酵素を利用したフィルターが付いているエアコンを売り出します。
このエアコン、鳥インフルエンザ予防に効果が。

ニンニク、しょうが、赤唐辛子と共に大根や白菜などを漬けた食品キムチは、
その強力なニオイだけでなく、健康に良い効用があることも。
LGの広報担当者パク・セウォンさんは、
「私たちは人々を鳥インフルエンザから守るフィルターを開発しました」と、
このフィルターが危険なH5N1型ウィルスを除去したことを示す
国内および海外機関の研究結果4例を引用。

特に韓国では、キムチは健康効果のある奇跡の食品として
たびたびお墨付きをもらっています。
2003年のSARS危機の際には、
多くの韓国人がキムチを食べれば予防になると信じていました。

韓国の専門家たちは、キムチからの抽出物を鳥のエサに添加して
鳥インフルエンザを予防することができないかどうか研究を重ねてきました。
しかし、予防効果に関する科学的な根拠はまだほとんど発見されず。

LGは、世界最大のエアコン生産社。
近いうちに中国および東南アジアでこのエアコンの販売を開始すると。
エアコンからキムチの特徴的なにおいが出ることはない。
「フィルターに利用されているのはキムチから抽出された酵素のみですので、
においはありません」

鳥インフルエンザH5N1型ウィルスは、2003年末から91人の命を奪い、
その大半がアジアでの被害。
現在、人間への感染はまれだが、ウィルスは着実に変異しており、
もし人から人へ簡単に感染できるようになれば大流行を引き起こします。

http://www.excite.co.jp/News/odd/00081140126158.html

March 11, 2006

広げる障害児支援(4)「人材」育成 NPOが協力

(読売 1月20日)

行政とNPOが協力した人材育成が始まりました。

「講師にせかされると、ますます焦った」、
「左利き用のハサミを使えば、もっと早く出来たのに」。
折り紙を丸く切るだけなのに、手袋を二重にして、
利き手と反対の手に持ったハサミでは、誰一人うまくできませんでした。
鶴を折るのも四苦八苦、途中で投げ出す人も。
句読点のない平仮名だけの文を読んだり、
雑音の中、テープから流れる早口の教師の声を聞き取ったり――。

どれも、学習障害(LD)など発達障害児の困難さを疑似体験する仕掛け。
東京都港区の委託を受けた地元のNPO「エッジ」が開いた
学習支援員養成講座の一コマ。

元教師や塾講師、LDの子がいる親ら33人が障害児の保護者の話を聞き、
学校での実習も行います。受講者は昨年の1期生と合わせて60人。
4月以降、希望を持つ区立小中学校に派遣され、授業の補助役を務めます。

エッジは、先月設立された「日本発達障害ネットワーク」の発起団体の一つ。
LDの中で、特に読み書きの障害(ディスレクシア)の啓発活動をしてきました。
代表の藤堂栄子さんの息子は、漢字がなかなか覚えられないのに、
長文読解や幾何は得意な小学生で、
教師から「怠けている」と言われ続けた経験を持つ。

息子は、中学の研修旅行で訪ねた英国にあこがれ、卒業後、単身で留学。
英国では、LDと診断され、専門の教育を受けることが出来ました。
例えば、単語を覚えるのにノートを取らず、音で聞いてパソコンで打ち込む方法。
息子は今、英国で大学に進み、建築士を目指しています。

「子供に合った教育法が日本ではまだまだ不足。
同じように苦しんでいる子が大勢いるはず」と考えた藤堂さんは5年ほど前、
地元の港区教委へ働きかけました。
しかし、当時は発達障害児の実態も把握せず、前向きな姿勢は見られませんでした。

転機は3年前。港区がNPOと協働で事業を行う基金を作りました。
2003年度に、別のNPOが主に身体障害児向けのボランティア養成をスタート。
04年度からエッジも加わって、発達障害児の現状を調べるとともに、
行政との役割分担も話し合いました。

その結果、発達障害の関係者や教師の相談に乗る個別支援室も区の施設内に誕生、
その運営もエッジが担当。
区教委の小林進次長は、
「特別支援教育には人材が必要だが、教員を増やすのは難しい。
NPOの熱意と専門性を生かさない手はない」と。

藤堂さんは講演の時に、いつもこう締めくくります。
「区の財政が豊かで、専門のNPOがあったから出来たわけではない。
行政と住民が同じ方向を向いて、何ができるか話し合えば、
それぞれの地域に合った方法が見つかるはずです」。
-------------------------------------
日本発達障害ネットワークhttp://jddnet.jp/

「アスペ・エルデの会」、「えじそんくらぶ」、「エッジ」、「全国LD親の会」、
「日本自閉症協会」の五つが発起団体となって発足。37団体が加盟。
国への要望や提言、自治体の取り組み状況調査、人材育成のセミナーなど。
事務局は、日本自閉症協会((電)03・3545・3380)内。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060120us41.htm

March 10, 2006

エベレスト山の「清掃登山」、クライマー有志が計画

(CNN 3月8日)

登山家なら誰もが憧れる世界最高峰のエベレスト山(チョモランマ)。
近年、登山隊が残した膨大なごみが問題となり、
環境破壊に心を痛めたアジア、欧州の有志登山家が資金を独自調達し、
「清掃登山」を計画。

4月、韓国、日本、フランス、イタリア、オーストリアの登山家やガイドが合同で実施。
「ごみの世界最高峰」と揶揄されるほどで、
ネパール側だけでも50トンにものぼるごみが放置。

今回の登山ルートは、標高8000メートルに位置するサウスコルと呼ばれる地点から
8850メートル地点にあるキャンプ地までだが、
サウスコルにはテントなどの装備、食品の包装紙、ロープなどのごみの他、
氷土に眠る遺体まで残っています。

登山家は概して、登頂の達成に気持ちが奪われ、山の環境保全には無関心に。
ネパール政府は、ごみの持ち帰りを義務付け、
違反すると4000ドル(約47万円)の罰金を科すようになりました。
しかし、標高が高く酸素も薄い、また足場も危ういという悪条件のもとで
決して楽な作業ではないです。

日本人登山家の野口健さんは2003年、
ネパールがニュージーランド冒険登山家ヒラリーとシェルパ、ノルゲイによる
エベレストの初制覇50周年記念の行事を実施した際、
2.4トンのごみを持ち帰っています。

http://cnn.co.jp/fringe/CNN200603080012.html

広げる障害児支援(3)先進の「一貫」システム

(読売 1月19日)

乳幼児期から就労期まで、一貫して支援する自治体があります。
成長するごとに役所の対応窓口が変わります。
滋賀県湖南市(当時・甲西町)は2002年4月、
これまでずっと当たり前になっていた“非常識”を変えました。

障害のある人に対して、乳幼児期から学齢期、就労期まで一貫して支える
「発達支援システム」をスタート。
先進例として、全国から視察が相次ぎ、障害者が暮らしやすい社会づくりを進め、
04年度には内閣総理大臣賞に。

「海にしかいません」 、「毒があります」。
実践の場として4年前、甲西町の福祉、教育、産業の各部署が協力して開設した
同市発達支援センター。
ここで開かれていた「ことばの教室」では、
小学校高学年の男児がフグを描いたカードを見ながら、
センターの言語指導員にクイズを出していました。

男児が知的発達の遅れを伴わない「高機能自閉症」と診断されたのは、
小学校低学年の時。いまも普通学級に在籍するが、
男児が絵の内容を言葉で上手に表現できないことに担任教諭が気付き、
センターはこの日の訓練を行いました。

男児の親で、ことばの教室親の会の会長を務める水野誠さんは、
「息子のために先生も行政も一体で支援してくれる。
ほかの自治体に住む保護者も、『うちも引っ越そうかしら』とうらやんでいます」と。

現在、0~15歳までの約270人が通うセンターでは、
子供ごとに支援内容をまとめた「個別指導計画」を作成。
保育園から小学、中学と、学校の担任の間で引き継いでいきます。

緊密な情報交換を支える仕組みも構築。
関係者のみ閲覧できる市のコンピューターネットワーク上に、
子供ごとの「会議室」があり、担任から相談があると、センター職員がアドバイス。
センター職員や保健師らが、乳幼児健診時に発達状況などに遅れのあった
子供の処遇を検討する会議も定期的に開きます。
センター設立の中心となった同市発達支援室長の藤井茂樹さんは、
「従来は乳幼児健診で発達障害が見つかっても、継続した支援はできなかった」と。

きっかけは、署名運動。
「たらい回しにされ、相談機関を訪れるたびに子供の症状を説明しなければならない」。
こうした保護者の思いが人口の約3分の1にあたる約1万3000人の署名につながり、
甲西町が2年がかりで完成させたのが、このシステム。

だが課題も。就労問題です。
「事業者に採用を求めても、門前払いのケースもある」と。
昨年4月には発達障害者支援法が施行され、国も支援に本腰を入れ始めたが、
藤井さんは、「国の画一的な計画をそのまま実施してもうまくいくとは限らない。
各自治体が住民のニーズを把握することが必要なんです」
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乳幼児健診

母子保健法では、1歳6か月と3歳の乳幼児健診を義務付けており、
他の健診は各自治体の裁量に任せられています。
5歳児健診も任意だが、全国の自治体で導入の動きが広がっています。
小学校入学を控えた段階で、運動発達や生活習慣などを問診することで、
学校や社会での不適応を予防でき、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの
早期発見にも有効。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060119us41.htm

March 09, 2006

広げる障害児支援(2)教師全員で1人支える

(読売 1月18日)

教師全員で支える「教室」を作った学校があります。
茨城県守谷市立松前台小学校の養護学級に在籍する児童は毎日、
二つの教室を行き来します。
通常学級にも座席があり、どの子も1日の半分から3分の1は、そこで過ごします。
もう10年ほど前から続けてきました。
例えば、通常学級で朝の会に出た後、養護学級で国語や算数の授業を受け、
体育や図工、音楽の時間になると、再び通常学級に。給食や掃除も一緒。

現在、知的障害2、言語、情緒障害各1の計4学級があり、計12人が在籍。
市内でも手厚い方で、言語障害学級は他校の児童の通級も受け入れ。

学習障害(LD)などで普段の授業についていけない通常学級の児童向け「教室」も。
毎週金曜の放課後、4~6年の希望者に算数の四則計算を教える「竹の子ルーム」。
特別支援教育のコーディネーター、藤田直子教諭が7年前、
知的障害の養護学級担任になった時に始めました。

「個別指導が必要な子はクラスに2、3人はいる。差が出やすい算数だけでも、
養護学級の立場から支援していこうと思いました」
「竹の子」は、藤田教諭が2人の児童を1人で教えたのが始まり。
不登校状態の子が登校し始めたり、算数が苦手だった子が
普段の授業で積極的に手を挙げるようになったりして、
希望者は年々増え、現在は30人近い。
発達障害とみられる子、言語障害の養護学級に在籍する子、
算数は得意だが家庭の事情で参加している子も。

指導役は3年前から全教師23人が当番制になりました。
毎回10人以上が必要なため、2週間に1回は当番。
視覚に訴える教材を考えたり、付きっきりで励まし続けたり、
教師の対応も児童にあわせて変わります。
「教師の力も伸びるし、勉強以外の悩みや様子もわかるので、
全員参加の効果は大きい」と生徒指導主事の足達勇教諭。

松前台小は、特別支援教育について話し合う校内委員会も全員参加。
月1回開き、配慮が必要な子の様子や具体的な支援方法を話し合います。

現在、全児童の1割、約40人がその対象で、
10人ほどは通常学級にいて発達障害の可能性がある子。
ほとんどの教師が全員の顔と名前を把握。
「竹の子」の当番制や、児童の記録用紙に顔写真をはるアイデアも。

会議の進行や保護者、専門機関への対応は、
養護学級担任と足達教諭、養護教諭の6人が務めます。
藤田教諭は、自校での取り組みを「国が検討する特別支援教室に近い」と。
「通常学級の教師の意識を高め、受け入れ態勢を整えることが大切。
スーパーマンのような教師が1人で頑張るのではなく、
1人の子供を教師全員で支え、1人の教師を全員で支えるべきです」
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特別支援教室

養護学級に在籍していた子や、その対象外だった学習障害などの子が、
通常学級に在籍しながら、その子の障害や状態にあわせて必要な時間だけ
特別の指導や支援を受ける場。
制度化が検討されているが、固定式の養護学級の維持を望む意見も強い。
養護学級は障害別に7種類。
2004年現在、全国の58%の小中学校にあり、
1学級あたりの平均在籍者数は2.8人。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060118us41.htm

おから、微生物でまろやかに 神戸のベンチャー共同開発

(神戸新聞 2月7日)

豆腐や豆乳の製造過程で出るおからを、より食べやすくする加工技術を、
ベンチャー企業のイーストマン(神戸市)が神戸大学と共同開発。
微生物を活用して独特の青臭さなどを解消。
おからは大半が廃棄されているが、食材としての魅力を高め
「資源の有効利用につなげたい」と。

同社は、映像制作を手掛けているが、1995年、東繁夫社長が、
病気だった母親の治療法を調べていたところ、
微生物が人体にさまざまな影響を与えていることを知り、ビジネスに生かすことを発案。

豆腐や、みそメーカーの知人から、大量に廃棄していることを聞きいた、おからに着目。
神大の産学連携コーディネーターを通じて、微生物に詳しい
青木健次・農学部教授に協力を要請、開発に成功。

214種類の微生物を組み合わせ、おからに投入。
微生物の作用で、おからの分子が縮小、口当たりが良くなるほか、
独自の発酵技術でおからの臭みをなくしました。
豆腐や豆乳、しょうゆメーカーなどでの利用を見込みます。
一連の技術について、特許を申請。

同社は、開発過程で見つかった、細菌の増殖を抑える微生物を再生医療用の
細胞培養シートに使えないかも模索。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/kz/00047886kz200603071000.shtml

産学連携 欲しい「経済効果」

(読売 2月8日)

●国力底上げへ 「近大マグロ」も……

大阪の百貨店には、毎週のように「近大マグロ」が入荷。
卵の段階からマグロの完全養殖に世界で初めて成功した
近畿大水産研究所で育ったマグロなので、「近大マグロ」。
百貨店やレストランに卸すのは、大学が設立した卸会社「アーマリン近大」で、
年間十数億円の売り上げは水産研究所に入り、新たな研究を支える資金に活用。

新技術がビジネスの核となり、ビジネスが新技術を資金面で支える――。
そんなベンチャー企業を大学が設立する事例が急増。
施政方針演説で、小泉首相は「大学発ベンチャーは、1100社を超えた」と。

目に見える形で研究成果を上げる際の起爆力として、
第3期科学技術基本計画が期待するのが、「大学発ベンチャー」や「産学連携」。

発明者自身が起業したり、民間に技術を移転したり。
大学発の知識や技が、新たな価値を生み出す仕組みを構築することで、
国力の底上げを目指します。

●特許料収入 米との間に大差

しかし、基本計画が描く青写真通りに、現実が進んでいる訳ではないです。
過去10年で科学技術の振興のために注がれた39兆円の巨額投資で、
学術面の成果を計る論文数は確かに増えました。
しかし、キャンパス発の研究が経済に及ぼす影響力の指標になる
大学の特許料収入を見ると、日本の5・5億円(2003年度)に対し、
アメリカは約1100億円(2002年度)。その差は、とてつもなく大きい。

大学と企業を隔てる垣根が低いアメリカでは、
大学院生が共同研究の相手の企業に就職することで、
大学の技術がまるごと企業に移るといった事態も。
消費者の人気を博し、研究を資金面で支える「近大マグロ」も、
新規雇用の創出なども含めた経済波及効果で見れば、
アメリカの産学連携には遠く及ばないです。

岡田羊祐・一橋大助教授は、「研究者の流動性が低い状態を放置したまま、
産学連携を叫んでみても有効かどうか」。

●権利の問題 増える?

アメリカでは、エネルギー省など産業界と直接向き合う省庁の予算割合が
大きいのに対し、日本では科学技術予算の6割を文部科学省が握る点を踏まえ、
日本経済団体連合会も、「イノベーションの実現にまでつながる道筋が
明らかになっていない」と課題を指摘。

産学連携が本格化するにつれ、知的財産を巡る「産と学」の間の
権利問題を巡るトラブルの増加も予想され、新たなルール作りの必要性も。
近藤正幸・横浜国立大教授は、「アクセルだけではなく、ブレーキやハンドルも必要」。

まだまだ閉鎖的な大学の風土、硬直した予算構造、ルールの未整備……。
産学連携をさらに実りあるものにするためには、
構造的な阻害要因の同時解決が迫られます。
「効果が表れるまで時間がかかる」(文科省)とされてきた産学連携も、
3期計画ではまさにその「効果」が問われます。

http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06020816.cfm

March 08, 2006

「低脂肪食でがん予防」は空振り 中高年女性対象の米調査

(CNN 2月12日)

米政府が10年以上前から、肥満傾向のある中高年女性を対象にした追跡調査で、
低脂肪の食事に乳がんなどを予防する効果はみられないとの結果が。
全米で3万人近い女性が参加した大規模な研究だっただけに、
期待はずれの結果を嘆く声も強い。

この研究は、政府が進めているプロジェクト「女性の健康イニシアチブ(WHI)」の
一環として、4億1500万ドルの予算をかけて実施。
閉経後の女性約2万人に脂肪の摂取量を減らすよう指導し、
平均8年間にわたって乳がんや大腸がん、心臓病の発生率を追跡。
食生活を変えなかった約1万人のグループと比較。
いずれの病気も両グループ間に発生率の差はみられなかったという。

乳がんなどの病気は、脂肪摂取量の多い国で発生率が高いことから、
食生活との関連が疑われてきました。
「食生活を変えることで大きな効果が出ることを期待していたが、
その通りにはならなかった」と。
研究に参加したシアトル在住のジュディ・ラクールさん(66)も、
「もっとはっきりした結果が出ると思っていたのに」と、失望を隠せない表情。

研究チームによれば、この結果にはいくつかの理由が。
対象となった女性は平均62歳と高齢で、
研究開始以前に続けていた食生活の影響を打ち消すまでに至らなかったのかも。
また、指導した食生活は減量が目的ではなかったため、
対象者の肥満傾向は改善せず、これが病気の発生率を押し上げていた可能性も。

米国立心肺血液研究所(NHLBI)のエリザベス・ナベル博士は、
「脂肪の総摂取量にのみ注目し、善玉と悪玉の脂肪を区別しなかった点に
問題があるのでは」と指摘。
脂肪の摂取をめぐっては、加工食品、揚げ物などに含まれる
飽和脂肪やトランス脂肪などの悪玉を減らし、
逆にオリーブオイルなどに含まれる善玉の脂肪を増やすことが、
心臓病予防などにつながると報告。

http://cnn.co.jp/science/CNN200602120007.html

花粉症に「つくしエキス」効果?日大がアメ開発

(朝日 2月6日)

日本大学が、スギ花粉症には「つくしエキス」が効果的として、
エキスを混ぜたアメを開発。
3年間で100人以上の試食調査を経て商品化し、
徳島県の製薬会社が今春発売。
しかし、つくしエキスがなぜ症状を抑えるのかは不明。

新商品の名前は「つくし飴」(20粒入り1箱2000円)で、
漢方薬などの製薬会社「池田薬草」(徳島県池田町)が発売。
技術は日大が開発し、特許も申請中。

きっかけは、日大文理学部の島方洸一学部長が趣味にしている山菜採り。
自身が重度の花粉症だった島方氏が98年春、
採ってきたつくしを調理して食べたところ、症状がピタリと止まったという。
00年に薬学部が、抽出したエキスに抗アレルギー物質があることを確認。
ただ、この物質と即効性との因果関係は分からない、という。

日大は、池田薬草と協力してエキスを注入したアメの試作品を製造。
03年から05年まで大学関係者らに試食。
その結果、全体の約6割の人に症状の改善。
多くがなめた直後に効果が表れ、15分から数時間持続。花粉症が治った人も。

池田薬草と商品開発を進めた日大産官学連携知財センター(NUBIC)は、
「すぐ症状を止めたい人にお勧め」と。
ただ、悩みは販路のなさで、販売代理店を募集しているという。

http://www.asahi.com/life/update/0206/001.html

広げる障害児支援(1)理解の努力 学校あげて

(読売 1月17日)

発達障害に対する教師の理解を引き上げる取り組みが始まりました。

長崎市立のある小学校の算数の授業は、こんな風に変わりました。
複数の問題を出すときは、集中力が続かない子に配慮して、
10分おきに1問ずつ解かせます。
言葉で言うだけでは指示を理解しづらい子のためには、
矢印で解いている問題を示すなど、板書にも工夫。

この小学校では、特別支援教育のコーディネーターを務める教諭を中心に
校内研修を続けてきました。
その前提が、市教育委員会が市立学校の教職員約2000人に
義務づけた発達障害に関する基礎的な研修。

一人ひとりのニーズにあった支援を旗印に、
障害児教育を大きく変える特別支援教育。
研修は全国に広がるが、校長や担当教師だけを対象にした場合が多い。

全員必修の背中を押したのは、2003年7月、
長崎市で中学1年の少年が、4歳の男児をビルから突き落として殺害した事件。
長崎家裁の鑑定で、少年は、対人関係が築きにくい発達障害の一つと判断。
家裁決定は、「幼稚園時代から特異行動がみられたが、
家庭と学校が問題意識を共有することなく、発達障害に応じた指導をできなかった」。

鑑定結果が出たとき、教育委員会には
「クラスに発達障害とみられる子供がいるが、
犯罪者にしないために、どう対応すればいいか」といった相談が。
もちろん、障害が直接、犯罪に結びつくわけでないです。

「教師一人ひとりのレベルアップが必要。
誤った認識の教師が1人でもいると、どんなにいい仕組みも、うまくいかない」と、
臨床心理士でもある長崎市教委学校教育課の担当、橋本郁朗さんが強調。

研修では、「発達障害がどんなものか初めて分かった」
「これまでは養護学級の担任任せだったが、学校全体で取り組んでいきたい」
といった意欲的な声が聞かれ、私立幼稚園の教諭らの自主的な参加もありました。

自閉症児の事故を機に、研修を充実させたのが東京都小金井市教委。
昨夏、市立小中学校から2人ずつ教員を集めて研修を行い、
子供の状態に応じた支援計画の作成や、グループ討論など。

事故は、2004年11月に起きました。
市立小の養護学級の男児が、担任の若い男性教諭に、
体育館の倉庫に閉じこめられる形になり、大けが。
パニックを起こして窓から地面に転落したらしい。

教諭は、「倉庫に入らないよう注意したが、言うことを聞かなかったため扉を閉めた」と。
「熱心な先生だったが、障害への理解が足りなかった」と市教委は判断。
このケースも、教師の理解が重要。
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発達障害

発達障害者支援法の定義では、
読み書き・計算の習得が困難な学習障害(LD)、
衝動的に行動しがちな注意欠陥・多動性障害(ADHD)、
人と意思疎通がうまくできない自閉症など、
幼少期から現れる脳の先天的な機能障害。
2002年の調査では、通常学級に、その可能性のある子が6.3%。
同法は国や自治体に、教育だけでなく、生活全般の支援を求めています。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060117us41.htm

March 07, 2006

命燃やして:Jの夢・世界へ/14 雇い主は誰なんだ

(毎日 1月30日)

01年6月7日深夜、木之本興三の携帯電話が鳴りました。
「トルシエが辞めると言っている」。

日韓共催ワールドカップのプレ大会、コンフェデレーションズカップ準決勝のあった
横浜から千葉の自宅へ、車で帰る途中。
この夜、フィリップ・トルシエ率いる日本は、中田英寿のフリーキックが直接ゴールし、
オーストラリアを破って決勝進出を決めていました。

ASローマ所属の中田は1次リーグを終えたら、
イタリアのリーグで優勝争いをしているローマに戻る約束。
ところが、トルシエは中田を準決勝に出場させました。
勝つと、今度は「決勝まで残れ」と言い出しました。

宿舎となった横浜市内のホテル。
スエットスーツで出るのが決まりだった食事とミーティングの席に、
中田だけが帰国のために私服姿。
トルシエは激怒し、自室に閉じこもり。
あわてたスタッフが、協会強化推進本部副本部長の木之本を呼び返しました。

木之本は通訳に、「決勝の監督はコーチの山本昌邦でいくと言え」と。
トルシエは、自分を批判する勢力の悪口を30分ほどまくしたてました。
木之本の反撃はそれから。「準決勝で帰る約束だ。我慢しろ」。
要求を頑として拒否し続けると、トルシエはあきらめ、
中田抜きで決勝の指揮を執り、フランスに0-1で敗れました。

日本協会の設定した強化日程を公然と批判。
「雇い主は誰なんだ。考えてみろ」。自分勝手なトルシエに、
木之本は「ふざけるな」という気持ちを言葉に出して向き合ってきました。

00年9月のシドニー五輪後、コーチなどのスタッフの中から、
「トルシエの人格についていけない」と去った者も。
しかし、木之本は「監督はサッカーを教えに来ているのだ」と。
プロである以上、目標とする大会での勝敗にしか評価基準はないと割り切りました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/soccer/archive/news/2006/01/30/20060130dde035050019000c.html

「一点集中」の食生活で減量 米研究者が提唱

(CNN 1月29日)

体重は減らしたいけれど、食事のたびにカロリーを計算するのは面倒。
そんな声にこたえて、米国の研究者が新たなダイエット法を提唱。
1日に1品目の「テーマ」を決め、その食品を集中的に食べるという単純な方法。
同じ味の食事を繰り返すことにより、食欲が自然に抑えられるという。

エール大のデービッド・カッツ博士が、
著書「The Flavor Point Diet」で紹介。
日替わりで、「りんごの日」や「ごまの日」、時には「チョコレートの日」などを設定、
食事やおやつに必ず取り入れることがポイント。
例えば「トマトの日」の朝食は、トマトと卵、チーズのサンドイッチ。
昼食は、トマトと豆のサラダ、おやつにコーンチップのトマトソース添え、
夕食の主菜はトマトとオリーブをのせた魚のソテ、といった具合。

カッツ博士によると、このダイエット法の根拠は、
「満腹感は味覚ごとに現れる」という説。
「同じような味の食品を食べ続けると、その味はまもなく『満腹』と感じるようになるが、
別の味に移るとまたおいしく食べられる。
さまざまな味を組み合わせた食事では、すべての味覚について
満腹感が得られるまで食べ続ける結果、食べ過ぎてしまうことが多い」と。
この説は、すでに数多くの研究で立証。

このダイエット法を20人に12週間実行してもらったところ、
平均7.3キロという減量効果が。
参加者の1人、ジョナサン・リンクさんは身長175センチで体重が83キロあったが、
この方法で9キロ減量。
「2週目には、満腹感を容易に得られるなどの変化が現れた。
夕食を食べ切れなくて残すようになった」と。
リンクさんはその後も同様の食生活を続け、体重を維持。

一方、ブラウン大で満腹感と味覚の関係を研究する専門家、
ホリー・レイナー氏は、カッツ博士のダイエット法について
「これまで提唱された『アイスクリーム・ダイエット』、『スープダイエット』などに比べ、
栄養のバランスや毎日の運動などにも重点を置いているのが特徴。
健康的な食事と運動を心がければ、減量の効果があるのは当然」と指摘。

http://cnn.co.jp/science/CNN200601290017.html

アレルギー情報に遅れ 小規模ファストフード店

(共同通信社 2月2日)

アレルギー症状を引き起こす卵や小麦などのファストフードへの使用について、
ハンバーガーなどの全国チェーン店で情報提供が進む一方、
小規模なおにぎり店などでは、客への周知が遅れていることが、
東大病院の今村知明助教授(医療分析学)の調査で分かりました。

卵、牛乳、小麦、そば、落花生の5品目は包装されたり、容器に入ったりした
加工食品への表示が義務付けられているが、
商品をそのまま提供するファストフードは対象外。
今村助教授は、「アレルギー患者のために、正確で細かな情報提供が必要」。

調査は、2004年9月から昨年3月にかけて、
首都圏と近畿地方のコンビニ、ハンバーガー店、おにぎり店など
20店舗で計81品を購入して分析。

卵など5品目のいずれかが
厚生労働省の基準値(1グラム当たり10マイクログラム)を超えたのは
3分の1の計27品で、ハンバーガーやフライドポテト、フライドチキン、サンドイッチ、
中華まん、おにぎり、手巻きずしなど。

ハンバーガー店では、ホームページや立て看板、チラシで
おおむねアレルギーの情報を提供していたが、サケのおにぎりやネギトロ巻き、
サバずしなどでは卵の使用が表示されず、
コンビニの中華まんで牛乳の使用が知らされていなかったです。

今村助教授は、「すしやおにぎりは一部つや出しのために卵白を使い、分かりにくい」。
中華まんの「あん」のつなぎには、牛乳に含まれる成分が一部使われている可能性も。

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=27891&categoryId=&sourceType=GENERAL

服薬よりも食生活や運動を 生活習慣病患者に厚労省

(共同通信社 2月6日)

厚生労働省は、糖尿病など生活習慣病患者には
服薬よりも運動と食生活の改善が重要として、服薬を前提とした現行の
「生活習慣病指導管理料」の診療報酬を引き下げる案を、
2006年度の報酬改定を議論している中央社会保険医療協議会(中医協)に提示。

習慣病指導管理料は、医師が患者に対し、
食生活や運動などについて計画を立てて指導し、投薬料も含まれています。
現在院内処方の場合は糖尿病で、
検査料も含め月1万6500円(患者自己負担は原則3割)、
医師が交付した処方せんで外の保険薬局で薬を購入する場合は、月1万2000円。
このうち、投薬関係の報酬を引き下げます。

薬に頼らずに患者自らが変わることを期待しており、
名称も「生活習慣病管理料」と。

また計画書の様式も変更。
現在は、留意事項欄に医師が手書きするため、医師による差が大きい。
新たな計画書では、検査の数値や達成目標、食事や運動、たばこなどの
指導項目を設けるなどきめ細かく。

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=27945&categoryId=&sourceType=GENERAL

March 06, 2006

命燃やして:Jの夢・世界へ/13 やれと言われれば

(毎日 1月27日)

「トルシエをサポートしてくれないか」。
Jリーグ専務理事の木之本興三に、日本サッカー協会副会長の釜本邦茂から
要請があったのは、99年に入ってから。

98年9月、43歳で日本代表監督になったフィリップ・トルシエは
指導方法がエキセントリックで、さい配に疑問の声が。
99年世界ユース選手権では準優勝しながら、代表の成績はさっぱり。
日本協会幹部からも、批判が噴出。
99年7月、日本協会は支援のための「強化推進本部」を設置。

初代本部長・釜本は副本部長の一人に、木之本を抜てき。
「わがままでどうしようもない」と思われているトルシエ。
木之本は、「付き合ってやれということか」と意図を読み、
自分の出る幕ではないと思いながら、
「やれと言われればやるが、上の許可がいりますよ」。
Jリーグチェアマン・川淵三郎の了解が必要でした。

釜本の要請に、川淵は2回断り、3回目にやっとOK。
川淵は、「週3回、4時間半ずつ透析をしている。物理的、時間的に無理だ」と。
監督を制御できない協会への不満もありました。

トルシエは、アフリカの代表監督経験しかなかったです。
コートジボワール、ナイジェリアのほか、ブルキナファソでは98年、
地元開催のアフリカ選手権でベスト4になったが、在任は数カ月。
南アフリカを率いたフランスW杯は1次敗退、4カ月の在任。
05年10月からのモロッコも2カ月で解任。
そんなトルシエが日本では、4年近く監督を務めました。
木之本は、「号令一下、選手たちが動くことに気持ちよさを感じたのかも」と推測。

我を通そうとするトルシエと、「一度死んだ体、こわいものはねえ」と突き進む木之本。
2人はその後、何度も正面から衝突。
それがトルシエの信頼につながっていきます。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/soccer/archive/news/2006/01/27/20060127dde035050048000c.html

DHEAが中年発症の小うつ病と大うつ病に有効である可能性

(Medscape Medical News 2月8日)

デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)が、中年発症の小うつ病と大うつ病に有効である
ことを示したプラセボ対照比較ランダム化臨床試験の結果が、
『Archives of General Psychiatry』2月号に掲載。

米国立精神保健研究所(メリーランド州ロックウェル)のPeter J. Schmidtらは、
「代替医療や大衆薬は、従来の抗うつ薬を服用したがらない多くの患者に、
一般的な選択になってきている。大衆ホルモン療法としては、
副腎アンドロゲンであり神経ステロイドであるDHEAが利用可能で、
抗うつ薬様作用があることがこれまでに報告」。

二重盲検クロスオーバー投与試験は、1996年~2002年に
米国立精神保健研究所中年外来診療所で実施。
中年発症の大うつ、小うつ病を有する45-65歳の男性23例、女性23例を、
6週間のDHEA療法(90mg/日を3週間と450mg/日を3週間投与)の群と、
プラセボを6週間投与後に他の治療法を6週間施行する群とに無作為に分けました。

ハミルトンうつ病評価尺度(Hamilton Depression Rating Scale[HDRS-17])、
疫学的うつ病評価尺度(Center for Epidemiologic Studies Depression Scale)、
Derogatisの面接調査(Derogatis Interview for Sexual Functioning [DISF])
を評価項目として測定。

ベースラインと6週間プラセボ投与と比較し、
6週間のDHEA投与は二つの評価項目の改善と関連。
DHEA投与後、被験者23例にHDRS-17スコアに50%以上の低下が認められ、
プラセボ投与群では13例のみ。
DISFスコアも、6週間のDHEA投与後に有意に改善。
DHEA投与の忍容性は良好。

「中年発症の大うつ病と小うつ病に、DHEAが有効な治療法。
DHEAの治療作用には性差があるとする示唆があるが、
DHEAに対する反応に男女間の差は認められなかった」。

研究の限界には、重症大うつ病におけるデータが欠けていること、
DHEAの大量投与による有効性の上昇が確認できないこと、
持ち越し効果による交絡の可能性など。

「注意点として、抗うつ薬抵抗性の患者に対し、DHEAの使用が検討されていない、
従来の抗うつ薬と比較し、DHEAの抗うつ作用の程度が経験的に実証される必要」と。
「DHEAの長期作用が、完全には実証されていない。
ホルモン感受性腫瘍を悪化、発生させる可能性があり、
DHEA療法に向けて患者を評価する方法や、
DHEA療法を適切にモニターする方法を熟知する必要がある」。

Arch Gen Psych. 2005;62:154-162

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=28058&categoryId=580&sourceType=SPECIALTY

March 05, 2006

命燃やして:Jの夢・世界へ/12 透析も仕事のうち

(毎日 1月26日)

93年5月、10チームで始まったJリーグは大人気に。
運営は、川淵三郎がチェアマンとして取り仕切り、木之本興三は事業などを担当。
主な仕事は、映像やグッズの販売・管理。
欧米のプロスポーツや、日本のプロ野球を参考。

日本サッカー協会名誉会長の岡野俊一郎は1955年ごろ、
読売新聞社主、正力松太郎(故人)に、「プロチームに入らないか」と誘われました。
「世界最大のスポーツはサッカー。
野球で先べんをつけた読売がプロサッカーを始める」と。
2チームで全国を回る構想。
日本蹴球協会(当時)のトップは、「客が入るわけがない」と却下。
それでも正力は「職業野球も長年、赤字だった」と言い残しました。

皮肉にも、三十数年後に誕生したJリーグで、プロ野球は反面教師でした。
テレビ放映権は野球の場合、視聴率の高い巨人戦一辺倒で、
収益はチームと母体のメディアに一極集中。
Jリーグは、放映権をリーグ一括管理にし、収益をチームに分配するシステムを採用。

木之本は、「週3回の人工透析も仕事の一部」と思うように。
新薬の開発で、貧血の心配はなくなりました。
一方で、右目の視力が落ち、ものが二重に見えると。
「浴びるほど飲み、酔っ払いたい」という欲望もかなわないです。
「ストイックな生活はつらい」と思い、ストレスもたまったが、
ほとんどは時間が解決してくれました。

Jリーグは、木之本が川淵をせき立てるようにして発展。
5年後の98年には18チームに増え、翌年にはJ2ができました。
日本代表強化と表裏一体のJリーグ。
93年の「ドーハの悲劇」を経験した日本は、初出場の98年フランスW杯を
1次リーグ全敗で終えました。
同年、代表監督にフランス人のフィリップ・トルシエを迎えます。
そこで、木之本の仕事が一つ増えることに。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/soccer/archive/news/2006/01/26/20060126dde035050039000c.html

認知症の簡易検査法開発へ,高齢運転者の事故対策

(共同通信社 2月2日)

高速道路の逆走など、65歳以上の高齢運転者による事故増加が深刻化。
警察庁は、認知機能が低下した運転者や、認知症の疑いがある運転者を
把握する簡易な検査方法を開発するため、
精神医学の専門家らによる委員会を設置。

2002年施行の改正道交法で、認知症と診断された高齢運転者には
免許の取り消しや停止の措置が可能に。
しかし、認知機能が低下しているものの認知症とは診断されていない
事故予備軍を把握し、安全指導を徹底する方法がなく、
疑いのある運転者に医師の検査を受けてもらう仕組みもないのが現状。

警察庁は、道交法改正を含め、一定年齢以上の高齢運転者を対象にした
新たな検査制度の導入を検討。
委員会は専門家6人で構成し、今月7日に初会合。
日本認知症ケア学会理事長で東京都老人総合研究所の本間昭氏が委員長。

70歳以上に義務付けられている高齢者講習などの際に、
短時間で行うペーパーテストを念頭に、精神医学や交通安全の専門的観点から
検査項目や判定基準を策定。
多様な情報の一時的な記憶や地理的、時間的な認識など
運転に必要な能力を医師以外でもチェックできる「認知機能検査」の開発。

02年の改正道交法施行後、昨年6月末までの約3年間に、
認知症と診断され免許取り消し、停止となった高齢者は113人。
認知症発覚のきっかけをみると、75人が家族から警察への相談、
18人は交通事故を起こして事故処理に当たった警察官の判断でした。

一方、申請により運転免許を自主的に返納した例は1998年が約2600人だったのが
年々増加し、04年には約1万5000人超。
年齢層別では、75歳以上が最も多いが、
70-74歳の人たちが返納するケースの増加が目立つ。

警察庁は、高齢運転者の20-30%が、
認知機能は低下しているものの認知症ではないレベルに当たるとみており、
個人差があるため「免許定年制」には慎重。

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=27898&categoryId=&sourceType=GENERAL

March 04, 2006

1周3分で脂肪を燃やす「サーキットエクササイズ」

「nikkeibp.jp健康」2月23日

運動嫌いの人でも続けやすいエクササイズ方法があります。
それが、1日約10分でできる「サーキットエクササイズ」。

「サーキット」という名前は、筋肉を鍛える「無酸素運動(筋力トレーニング)」と、
ウオーキングといった体脂肪を燃やす「有酸素運動」を繰り返す方法に由来。
2種類の運動を交互に行うことで、双方の“いいとこ取り”が可能。

●一つの運動をやるのはたった30秒間

ウオーキングなどの有酸素運動だけでは、脂肪を効率よく燃焼させられないことが
分かってきています。
筋力トレーニングで筋肉を付け、脂肪を燃やしやすい体作りをする必要があります。

しかし、運動不足の人がいきなり筋力トレーニングを頑張ると、
翌日に筋肉痛になったり、つらくて疲れがたまり、数日でやめてしまいがち。
サーキットエクササイズは、1つの運動をやる時間が30秒間と決まっているのが特徴。

30秒間腕立て伏せ、30秒間足踏み、また腹筋などの筋トレを30秒間行う、という具合。
苦しくなる前に筋トレが終わり、足踏みで気分転換して、また別の筋トレ。
腕立て伏せだけを繰り返すより、長く続けることができます。

サーキットエクササイズは、脂肪を効率的に燃やす点でも優れています。
体脂肪を効果的に燃やす心拍数は、1分間に約130拍。
ウオーキングだけでは、110拍程度しか上がらないことが多い。
筋トレだけでは心拍数が上がりすぎて、脂肪より筋肉の方が燃えやすくなる可能性が。
サーキットエクササイズなら、程よい心拍数を維持しやすいです。

●有酸素運動は足踏み、無酸素運動は腹筋、腕立て伏せなど

有酸素運動は、その場での「足踏み」が最もやりやすい。
ひざを高く上げ、腕を大きく振ります。
ひじを曲げて、ひざをひじに付ける「もも上げ運動」も効果的。
慣れてきたら、片足のかかとにもう片足のつま先を付けて立ち、
その場でジャンプして前後の足を入れ替える運動がお勧め。

無酸素運動は、「スクワット」や「腹筋」、「腕立て伏せ」など。
腹筋は、椅子に座って背中を丸め、へそをのぞくような格好でお腹に力を入れ、
そのまま背筋を伸ばす方法もお勧め。
腕立て伏せがつらい場合には、床にひざを付けたまま行ってもよい。

これらの運動をそれぞれ30秒間ずつ、
「腹筋→足踏み→スクワット→もも上げ運動→腕立て伏せ→足踏み」の順に
まずは3周分、つまり約10分間繰り返してみよう。
体が慣れてくると、30秒間でできる腹筋や腕立て伏せの数が増えてくるので、
これも運動を続ける励みになりそう。

〔参考文献〕
日経ヘルス2006(1):94;40-43.
日経ヘルス2005(7):88;106-110.

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/pickup/422718

発信箱:成功する人生

(毎日 1月25日)

ある大学院で、理系学生たちと話す機会がありました。
どうすれば人生成功するのですか、と無邪気に尋ねられて戸惑いました。

「君の考える成功って何なの」と聞くと、
ある学生は「ホリエモンみたいな金持ちになること」と。
志を持つのはいいことだが、
科学技術の未来を担う人材にも、勝ち組思想はしっかり根付いています。

中国の場合、成功のイメージはさらに明確。
北京大か清華大の理系学部に入学し、米国へ留学、
経済学か情報工学を学んで帰国し、IT企業を興す、
語学力と「米国帰り」の看板で一財産築く。
彼らの理想は、世界一の大富豪、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏。

最近、その流れが変わってきたという。
東京でコンサルティング会社を経営する徐向東さんは、
留学経験のない中国人が創業するIT企業の躍進に注目。

留学組の多くは、中国市場で一もうけしたい米国人にとって
格好の投資先にはなるが、人気は水ぶくれに。
「本当に支持されるサービスや商品を生む才覚は、
地道に努力してきた生え抜き人材の方が一枚上手」。

日本では、若者の成功の象徴が地に落ちました。
虚実取り混ぜた情報で巧妙に株価をつり上げ、「時価総額」という評価で
人気を築いたものの、そこに一体どれだけの実体があったか。

彼の人生は、「成功」そのものが目標。
成功の方法を私に問うた学生たちには、
まず自分が何をやりたいのか、見つけてほしい。
そこに至る道のどこかに、成功は隠れているはずです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20060125ddm002070026000c.html

再び開始!

3月に入りました。
ようやく春らしい温かさと日の長さが感じられるようになりました。

引越しと帰省で慌しかったこともあり、小休止していましたが、
再び開始していきます。
継続は力なり!
どんどんいろんな情報を獲得していきたいと思います。

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